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第83期順位戦C級1組7回戦

12月3日、C級1組7回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、5勝1敗と好調同士の門倉啓太六段と藤本渚五段の対局です。後手の門倉五段が角を交換してから矢倉に組むと、藤本五段は7筋の位を取って▲7六銀と支えます。門倉五段が8筋の歩を交換してから△6四角と据え、銀取りに△8六飛と走ると、藤本五段は銀に紐を付けつつ金取りに▲8五角と打ちます。門倉五段は△4五銀と桂を食いちぎって金を繰り出し、藤本五段が飛頭に歩を打つと、飛角交換に応じます。藤本五段は歩で後手玉を吊り上げてから▲6一飛と打ち込み、門倉五段が金交換してから△6八角と打ち込むと、▲2一飛成と竜を作って攻め掛かります。門倉五段は△4六角成と馬を作って連続王手で迫りますが届かず、藤本五段は▲1五桂と歩頭に放つ王手から即詰みに討ち取りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 船江恒平七段 - 都成竜馬七段
 西尾明七段 - 出口若武六段
 斎藤明日斗五段 - 野月浩貴八段
 冨田誠也五段 - 北島忠雄七段
 高田明浩五段 - 中村修九段

単独トップに立つ斎藤(明)五段が7勝0敗となり、藤本五段が6勝1敗で単独2位に浮上しました。冨田五段や高田五段を含む8人が5勝2敗で追っています。次の8回戦では、2敗同士の三枚堂七段vs高田五段、片上七段vs冨田五段の対局が組まれていますので、楽しみにしたいと思います。


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