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第80期順位戦C級1組の展望
今期の順位戦のC級1組は、35名が参加して10局ずつ戦い、上位3名が昇級し下位7名に降級点(*)が付きます。前期は8勝2敗までの3名が昇級を果たしています。降級点は3勝以下の8名に付いていますので、早く4勝して昇級争いに加わりたいところです。
今期の注目棋士をリストアップしておきたいと思います。
船江恒平六段
2010年プロ入りの34歳です。
前期は最終局まで昇級の可能性がありましたが、敗れて惜しくも逃しています。詰将棋が得意なこともあり切れ味鋭い攻め将棋で、先日放映されたABEMAトーナメントでは、藤井二冠から勝ち星を挙げています。
青嶋未来六段
2015年プロ入りの26歳です。
居飛車も振り飛車も指しこなす天才肌のオールラウンダーとして知られ、チェスでも全日本チェス選手権の優勝経験があります。そろそろ飛躍が期待される若手の一人です。
都成竜馬七段
2016年プロ入りの31歳です。
新人王戦を史上初めて三段時代に制していますが、三段リーグを抜けるのに17期を要し年齢制限ギリギリでプロ入りを果たした苦労人です。プロ入り後は順調に昇段を重ねており、順位戦でも昇級を期待しています。
三枚堂達也七段
2013年プロ入りの27歳です。
今期竜王戦では3組で優勝を果たした期待の若手です。叡王戦でも段位別予選七段戦で優勝し、現在進行中の王座戦では挑決トーナメントに進出して1回戦で豊島竜王を破るなど、各棋戦での活躍が目立ちます。
黒田尭之五段
2019年プロ入りの24歳です。
前期はC級2組でトップの成績を収めて昇級を果たしました。昨年度は各棋戦での活躍が目立ち、勝率0.718と全棋士中5位の記録を残しています。今期は順位が低く厳しいですが、連続昇級を目指して欲しいと思っています。
大橋貴洸六段
2016年プロ入りの28歳です。
藤井二冠とプロ入り同期で、対戦成績は3勝2敗と勝ち越しています。昨年度は「耀龍四間飛車」で将棋大賞の升田幸三賞を受賞しています。対局時に着用する鮮やかな色のスーツが有名ですが、連続昇級してもおかしくない実力の持ち主だと思います。
(*)降級点 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。