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第10期叡王戦段位別予選の展望(七段、六段)

第9期叡王戦五番勝負は伊藤匠七段が藤井聡太叡王をフルセットの末に降し、八冠の牙城を崩して幕を閉じましたが、早くも次期叡王戦の段位別予選の組み合わせが発表されています。叡王戦は、前期ベスト4以上(前期叡王の藤井聡太竜王名人に加え、永瀬拓矢九段、糸谷哲郎八段、青嶋未来六段)がシードされますが、それ以外はタイトルホルダーも段位別予選からの出場となります。7月2日から七段戦が始まりますので、本稿では七段戦と六段戦の顔ぶれを確認しておきたいと思います。

七段戦

42人が2人の本戦入りを目指して戦います。
七段には若手実力者が多く、七段戦を勝ち上がった棋士が本戦でも活躍するのを期待しています。

日本将棋連盟HPより引用

Aブロック
順位戦B級1組の近藤誠也七段、大橋貴洸七段、大石直嗣七段、高見泰地七段、実力者の八代弥七段らが入る激戦ブロックとなりました。本戦進出の最有力候補としては、第3期叡王の高見七段を挙げておきたいと思います。

Bブロック
順位戦B級1組の澤田真吾七段、石井健太郎七段、実力者の佐々木大地七段、梶浦宏孝七段、都成竜馬七段、三枚堂達也七段らが入りました。本戦進出の最有力候補としては、昨年度に2棋戦でタイトル戦に登場した佐々木(大)七段を挙げておきたいと思います。

六段戦

23人が2人の本戦入りを目指して戦います。
前期は六段戦を勝ち上がった伊藤匠七段が挑戦権を獲得し、自身初タイトルを獲得しました。今期も思わぬ新星が飛び出してくる可能性があり、非常に楽しみです。

日本将棋連盟HPより引用

Aブロック
期待の若手古賀悠聖六段、本田奎六段、実力者の村田顕弘六段、伊藤慎吾六段、金井恒太六段らが入りました。本戦進出の最有力候補としては、伊藤叡王の兄弟子にあたる本田六段を挙げておきたいと思います。

Bブロック
期待の若手渡辺和史七段、出口若武六段、服部慎一郎六段、高野智史六段らが入りました。本戦進出の最有力候補としては、第7期に挑戦者決定戦を戦った出口六段と服部六段を挙げておきたいと思います。

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