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第83期順位戦C級2組1回戦

6月13、20日に順位戦C級2組1回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、今期こそ昇級を果たしたい八代弥七段と、一昨年にブレイクした徳田拳士四段の対局です。先手の徳田四段が角換わりに誘導し、相腰掛け銀の将棋となります。八代七段が6筋から仕掛けて△6五桂と跳ねると、徳田四段は同銀と食いちぎり、▲6三歩~▲6四桂と打って桂を取らせる代わりに"と金"を作ります。徳田四段が更に▲4五桂と跳ね、飛先の歩を交換してから▲6一角と打ち込むと、八代七段は同飛と刺し違えて△5五角と据えます。徳田四段が飛車を走って▲4四飛と銀を食いちぎり、▲5一飛と打ち込んで後手玉に迫ると、八代七段は金取りに△3八飛と打ち込み、△7六桂と金頭に放って先手玉を追い詰めます。徳田四段は▲5三桂成から王手を続けますが届かず、八代七段が逃げ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 梶浦宏孝七段 - 髙野秀行六段
 岡部怜央四段 - 齊藤裕也四段
 池永天志六段 - 山川泰熙四段
 佐々木大地七段 - 森下卓九段
 星野良生五段 - 本田奎六段
 佐藤慎一五段 - 上野裕寿四段

私が注目している中では、梶浦七段、八代七段、岡部四段、池永六段、佐々木(大)七段が好スタートを切りました。次の2回戦では佐々木(大)七段vs徳田四段の対局が組まれており、楽しみにしたいと思います。


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