第79期順位戦B級1組10回戦
12月24日に順位戦B級1組10回戦の一斉対局がありました。
今期好調同士で注目された永瀬王座と山崎八段の対局は、山崎八段が勝って8勝1敗となり単独トップを守りました。初めてのA級昇級決定まで残り3局で2勝となっています。敗れた永瀬王座は7勝3敗となり1歩後退です。郷田九段が勝って7勝2敗となり、昇級争いの2番手に浮上しました。3敗だった近藤七段が敗れて5勝4敗となりましたので、2枠しかない昇級争いはこの3人に絞られつつあります。
次の11回戦では、永瀬王座は抜け番となります。山崎八段は松尾八段と、郷田九段は屋敷九段との対局が組まれていますが、着実に白星を積み上げておきたいところです。
一方、3名が降級する残留争いも熾烈になってきました。前期は3勝9敗がボーダーラインとなっていましたが、今期は既に13人中11人が4勝以上になりましたので、4勝8敗がボーダーラインとなりそうです。10回戦を終え2勝の行方九段と深浦九段は、残り3局で最低2勝が必要です。既に4勝している棋士たちも、まだ降級の可能性がありますので、負けられない戦いが続きます。
「鬼のすみか」と呼ばれるこのクラスでは、1局1局が昇級あるいは残留に向け厳しい戦いになります。リーグ戦もいよいよ終盤に突入しますので、より一層の熱戦を期待したいと思います。