第36期女流王位戦挑戦者決定リーグの展望
女流王位戦の挑戦者決定リーグは、前期リーグで残留した6人と予選から勝ち上がった6人が紅白2組に分かれてリーグ戦を戦い、優勝者同士で挑戦者決定戦を行います。今期のリーグ戦を戦うメンバーが確定し、組み分けが発表されていますので、顔ぶれを確認しておきたいと思います。
紅組
前期挑戦者の加藤桃子女流四段、前期は4勝1敗で紅組優勝を逃した西山朋佳女流三冠と大島綾華女流二段が入る激戦ブロックとなりました。優勝の大本命は西山女流三冠と思いますが、予選から勝ち上がった内山あや女流初段や今井絢女流初段も各棋戦で活躍している期待の新鋭であり、大混戦になるかもしれません。
1回戦から加藤(桃)女流四段vs西山女流三冠の大一番が組まれており、優勝を占う注目の一局となりそうです。
白組
前期は4勝1敗で紅組優勝し挑戦者決定戦で敗れた伊藤沙恵女流四段と、前期は4勝1敗で白組優勝を逃した渡部愛女流三段が入りました。優勝の最有力候補には伊藤(沙)女流四段を挙げたいと思いますが、第32期挑戦者の山根ことみ女流三段、順位戦A級の実力者加藤圭女流二段、若手の小高佐季子女流初段の活躍にも期待しています。
1回戦で渡部女流三段vs加藤圭女流二段が組まれており、優勝争いに生き残るためには重要な一局となりそうです。