第80期順位戦B級2組7回戦
11月10日に順位戦B級2組7回戦の一斉対局がありました。
この日、私が注目していたのは、丸山忠久九段vs澤田真吾七段の対局です。ともに4勝1敗の好スタートを切っており、昇級争いのためには負けられない一局となりました。本局は後手の丸山九段が得意の一手損角換わりを選択します。澤田七段が3筋から仕掛けると、丸山九段は飛車を4筋に回し右玉に構えます。丸山九段が飛車を2筋に振り直して突破を図りますが、澤田七段は馬を作って後手の飛車の動きを牽制します。丸山九段も敵陣に角を打ち込みますが、澤田七段は飛車を角と交換し馬と角で後手陣に攻め込みます。丸山九段も竜を作って攻め込みますが、最後は澤田七段が角と交換した飛車を打ち込んで寄せ切りました。
他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
増田康宏六段 - 深浦康市九段
中村太地七段 - 中川大輔八段
髙見泰地七段 - 藤井猛九段
中村(太)七段が勝って6勝0敗となり、単独トップをキープしました。私が注目している中では、澤田七段と髙見七段も勝って5勝1敗となり、丸山九段と増田六段が4勝2敗で追っています。1敗は上記2人を含めて3人となり、2敗勢にもまだまだチャンスは残されています。
一方、ベテランの谷川九段が1勝6敗、深浦九段と藤井(猛)九段が1勝5敗と苦しんでいます。巻き返しに期待したいと思います。
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