第50期女流名人リーグ8回戦
岡田美術館杯女流名人戦は、前期女流名人リーグの上位6名と予選のトーナメントを勝ち上がった4名が総当たりのリーグを戦い、優勝者が西山朋佳女流名人に挑戦となります。今期の女流名人リーグは8回戦が終わり、最終9回戦の一斉対局を残すのみとなっていますので、状況を確認しておきたいと思います。
内山あや女流初段が伊藤沙恵女流四段を撃破し、鈴木環那女流三段を降した里見香奈女流四冠とともに、6勝2敗とトップを並走しています。優勝争いはこの2人に絞られ、快進撃が続く新鋭内山女流初段のタイトル初挑戦がなるか、非常に楽しみな状況となりました。
3位から6位までの残留争いは、鈴木女流三段、加藤桃子女流四段、石本さくら女流二段、渡部愛女流三段、山根ことみ女流二段が4勝4敗で並び、伊藤女流四段、上田女流四段が3勝5敗で追っています。4勝4敗同士の対局が2局組まれているため、5勝目を挙げれば残留となり、順位1位の伊藤女流四段も勝って4勝目を挙げれば残留となります。
9回戦では里見女流五冠が伊藤女流四段と、内山女流初段は上田女流四段と対戦します。優勝を目指す2人と残留を争う2人の対決となりますが、特に前女流名人の伊藤女流四段が大本命の里見女流四冠に対して意地を見せられるか注目です。また4勝4敗同士の鈴木女流三段と石本女流二段、加藤(桃)女流四段と渡部女流三段の直接対決も、負けられない熱い戦いが期待されます。