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達人戦立川立飛杯の創設

将棋界にまた新たな公式戦「達人戦立川立飛杯」が創設され、6月20日に予選が開幕します。全棋士参加ではなく、4月1日付で満50歳以上の現役棋士のみが参加できるようです。予選は持ち時間が1時間で切れたら1分未満となり、4人が本戦入りします。公開対局で行われる本戦は持ち時間30分で切れたら30秒未満となり、シードの4人と予選を突破した4人の合計8人によるトーナメントです。

1993年から2014年に掛けて「達人戦」という、40歳・八段以上の棋士によるトーナメント戦(非公式戦)が行われていましたが、今回新たなスポンサー(特別協賛:株式会社立飛ホールディングス、協賛:トヨタS&D西東京株式会社)を得て、グレードアップした棋戦として蘇りました。

今回は永世称号資格者の谷川浩司十七世名人、羽生善治九段、佐藤康光九段、森内俊之九段の4人がシードされています。本棋戦は懐かしい名棋士が公開対局の場で、公式戦という真剣勝負を繰り広げることに大きな意味があると思いますので、誰が予選を突破して公開対局に臨むのか、組み合わせを確認しておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

第一ブロックの本戦進出有力候補は、竜王戦3組準優勝の郷田真隆九段でしょうか。藤井猛九段や中村修九段も、まだまだ元気な将棋を魅せています。個人的には、棋士編入試験の制度化のきっかけを作った瀬川晶司六段の活躍に期待しています。

第二ブロックの本戦進出有力候補は、順位戦B級1組の屋敷伸之九段でしょうか。竜王戦1組に在籍する丸山忠久九段や3組に在籍する高橋道雄九段にも、十分チャンスがあると思います。

第三ブロックの本戦進出有力候補は、王座戦や棋王戦で本戦入りしている中川大輔八段でしょうか。深浦康市九段や杉本昌隆八段、中田功八段にも期待したいと思います。

第四ブロックの本戦進出有力候補は、順位戦B級2組の井上慶太九段でしょうか。同じくB級2組の阿部隆九段にも、十分チャンスがあると思います。近年は笑いを誘うトークで人気の、福崎文吾九段や豊川孝弘七段も楽しみです。

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