第48期女流名人リーグ7回戦の状況
女流名人戦の挑戦者を決める女流名人リーグは、7回戦(一部8回戦)まで終了し、大詰めが近づいてきました。現時点までの状況を確認しておきたいと思います。
伊藤沙恵女流三段が6勝1敗で単独トップに躍り出ました。第45期以来3度目の挑戦に向け、残り2局は渡部愛女流三段と香川愛生女流四段という強豪2人との対局になっています。鈴木環那女流三段と石本さくら女流二段の2人が5勝2敗で追っています。両者は8回戦での対局が組まれており、挑戦権争いの生き残りを賭けた対局になります。香川愛生女流四段は4勝3敗で、挑戦への可能性を残したまま伊藤沙恵女流三段との最終局を迎える可能性があります。挑戦権争いは4人に絞られ、どのような結末を迎えるのか注目していきたいと思います。
優勝候補と思われた加藤桃子女流三段は、2勝5敗と残留争いに回っています。白玲戦で七番勝負に進出した渡部愛女流三段、昨年の倉敷藤花挑戦者の中井広恵女流六段も、3勝4敗と残留争いに回りました。10人中4人が陥落する厳しい戦いですが、残留に向け巻き返しに期待したいと思います。