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2020年度将棋大賞 個人賞予想

将棋界では年度毎に将棋大賞の表彰があります。2020年度も年度末を迎えるにあたり、観る将の観点から、最優秀棋士賞・特別賞・優秀棋士賞・敢闘賞・新人賞の予想していきたいと思います。

10月に過去5年の受賞者を調べて、2020年度前半時点の候補者を挙げました。

最優秀棋士賞や優秀棋士賞の詳しい選考基準を知らないのですが、タイトル戦や一般棋戦の成績上位者が選ばれるのは間違いないようです。そこで今年度のタイトル戦と一般棋戦の成績を数値化してみました(点数配分は私の主観なので参考程度に見てください)。

将棋大賞ポイント

成績だけを考えると、やはり名人を含む三冠を獲得した渡辺名人がトップになるようです。しかし、将棋界への貢献度のような指標があれば、最年少タイトル挑戦以降の活躍で連日マスコミを賑わせた藤井王位・棋聖のポイントは大幅にアップするはずです。藤井七段(当時)に惹かれて観る将の仲間入りをした私としては、やはり藤井王位・棋聖を最優秀棋士賞と予想しておきたいと思います。棋聖戦と朝日杯で渡辺名人を破っていることも、有利に働くはずです。

優秀棋士賞は、必然的に渡辺名人という予想になります。しかし竜王を含む二冠を獲得し、JT杯では藤井王位・棋聖と渡辺名人を破って優勝している豊島竜王を忘れてはいけません。第九局までもつれた叡王戦で、タイトル戦新記録となる総手数1,418手の激闘を制したことを称えて特別賞を贈ってはどうでしょうか。

敢闘賞は、四強の一角として最多対局賞と最多勝利賞を獲得した永瀬王座を予想します。叡王を失冠したものの王座を初防衛し、王将リーグを突破して挑戦者となった他、棋聖戦と王位戦では挑戦者決定戦まで駒を進め、JT杯では準優勝する等、敢闘賞に相応しい活躍だったと思います。

新人賞は、新人王を獲得し王位戦挑決リーグ入りも果たした池永四段と予想します。他にも竜王戦決勝トーナメントでベスト4に進出した梶浦六段、朝日杯でベスト4に進出した西田五段、C級2組をトップで昇級した黒田五段、12連勝を記録した服部四段など候補者は目白押しで、色々意見が分かれるところだと思います。

■2020年度将棋大賞個人賞予想

最優秀棋士賞 藤井王位・棋聖
特別賞    豊島竜王
優秀棋士賞  渡辺名人
敢闘賞    永瀬王座
新人賞    池永四段

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