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「観る将」が観た第68期王座戦第二局

9月9日に行われた王座戦第二局の感想です。第一局から中5日、共に別棋戦の対局から中2日と、今期好調の2人らしく厳しい日程での対局となりました。永瀬王座は、タイトル戦で和服からスーツに着替えるスタイルで戦ってきましたが、この日は最初からスーツ姿で臨んでいます。

本局は先手の久保九段が中飛車を採用しました。永瀬王座が7-8筋から仕掛けると、久保九段も馬を作って対抗します。久保九段は飛車を7筋から4筋へと転回し、▲7四歩~▲5四歩と、さばきのアーチストらしい手順で攻め立てました。永瀬王座も辛抱の受けを続けましたが、夕休時点でのAIの評価値は久保九段の67%となりました。

夕休後も、久保九段は馬と交換した飛車を敵陣に打ち込み龍を作り、歩を効果的に使った攻めで着実に敵陣を崩し、永瀬王座の端攻めをしっかり受け止め、最後は鉄壁の自陣に付け入る隙を与えず押し切りました。対局後、久保九段は「先手なので積極的に攻めようと思っていた」と語っていましたが、言葉通りの積極性が光る完勝となりました。

これで本シリーズは両者1勝1敗となり、仕切り直しとなりました。第三局以降も対抗型の熱戦を期待したいと思います。

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