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第82期順位戦B級2組の展望

今期の順位戦のB級2組は、28人が参加して10局ずつ戦い、上位3人が昇級し下位7人に降級点(*)が付きます。前期は8勝2敗以上の3人が昇級を果たし、3勝7敗以下の6人に降級点が付きました。今期も混戦が予想されますが、昇級に向けては8勝を目指して戦いたいところです。

日本将棋連盟HPより引用

今期の注目棋士をリストアップしておきたいと思います。

久保利明九段
1993年プロ入りの47歳。タイトル獲得7期。
前期はまさかの降級を喫し、かつて振り飛車御三家と呼ばれた藤井猛九段、鈴木大介九段とともに、B級2組で戦うこととなりました。前期の木村九段と同様、順位が上の今期は1期での返り咲きを目指します。

髙見泰地七段
2011年プロ入りの29歳。タイトル獲得1期。
C級2組在籍時に叡王を獲得し、昨年度は銀河戦決勝に進出しました。前期は7勝3敗で順位も上がり、今期こそ昇級を果たして欲しいと期待しています。

藤井猛九段
1991年プロ入りの52歳。タイトル獲得3期。
竜王3連覇の経験がある、羽生世代の一員です。独創的な藤井システムや藤井矢倉などで一世を風靡しましたが、ここ数年は低迷が続きます。分かりやすい解説でもお馴染みの人気棋士なので、まだまだ上を目指して欲しいと注目しています。

石井健太郎六段
2013年プロ入りの31歳。
前期は9勝1敗の好成績で、大混戦だったC級1組を1位で昇級しました。今年度は王位リーグ入りも果たしており、順位戦では連続昇級を目指します。

青嶋未来六段
2015年プロ入りの28歳。
居飛車も振り飛車も指しこなす天才肌のオールラウンダーとして知られ、チェスでも全日本チェス選手権で2度の優勝経験があります。飛躍が期待される若手の一人であり、連続昇級を期待しています。

渡辺和史六段
2019年プロ入りの28歳。
昨年度は18連勝を記録し、2年連続で将棋大賞の連勝賞を受賞しています。勢いに乗ると止められないタイプであり、今期は3期連続昇級を目指します。

(*)降級点
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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