第45回将棋日本シリーズの展望
将棋日本シリーズJTプロ公式戦(通称:JT杯)は、前回優勝者、タイトルホルダー、獲得賞金ランキング上位者で選抜される12名によるトーナメント戦で、持ち時間10分(+1分単位の考慮時間5回、切れたら1手30秒未満)の早指し棋戦です。第45回JT杯の出場者と組み合わせが決定し、日程と開催地が発表されていますので、顔ぶれを確認しておきたいと思います。
左の山は、シードの永瀬拓矢九段が伊藤匠叡王vs稲葉陽八段の勝者と、シードの渡辺明九段が豊島将之九段vs糸谷哲郎八段の勝者と顔を合わせます。決勝進出の有力候補には第39-40回に連覇している渡辺(明)九段を挙げておきたいと思いますが、第41-42回に連覇している豊島九段、昨年度朝日杯覇者の永瀬九段、早指しを得意とする糸谷八段や稲葉八段、そしてタイトル戦の常連となった伊藤(匠)叡王と、誰が勝ち上がっても不思議ではありません。
右の山は、前回優勝者の藤井聡太JT杯が羽生善治九段vs佐々木大地七段の勝者と、シードの広瀬章人九段が丸山忠久九段vs菅井竜也八段の勝者と顔を合わせます。決勝進出の有力候補は藤井JT杯ですが、過去5回の優勝を誇る羽生九段、過去2回の優勝経験がある丸山九段、準優勝の経験がある広瀬九段、昨年度は2つのタイトル戦で挑戦者となった菅井八段や佐々木(大)七段と、誰が絶対王者の藤井JT杯を倒すことができるか注目したいと思います。
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