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将棋界2020年12月時点のランキング(女流対局数)

将棋界では年度毎に将棋大賞の表彰があり、女流棋士の記録部門としては、対局数のみ表彰されているようです(勝数や勝率などが表彰されていない理由は不明)。そこで今年度の現時点の状況を確認し、過去5年の傾向や歴代最高記録を調べてみました。

20年度は2020年12月31日対局分まで(未放映のテレビ対局を除く)の女流棋士対局数 <出典:日本将棋連盟のホームページ>
 20年度 加藤桃子  29、里見香奈  28、上田初美  28
 19年度 伊藤沙恵  46、甲斐智美、室谷由紀、中村真梨花 39
 18年度 伊藤沙恵  36、室谷由紀  34、山根ことみ 33
 17年度 伊藤沙恵  41、岩根忍   32、清水市代  29
 16年度 室谷由紀  40、上田初美  36、伊藤沙恵  30
 15年度 室谷由紀  33、清水市代  30、里見香奈 他2名 28
 歴代最高 清水市代 55(2011年度)

現時点の1位は加藤女流三段ですが、2位以下とは僅差になっています。昨年まで3連覇している伊藤女流三段も1位とは2差の27局なので、逆転での4連覇もあるかもしれません。

これまで女流棋戦は男性の棋士と比べ少なかったのですが、昨年度から清麗戦、今年度から白玲戦が新設され、タイトル戦が8つに増えるとともに女流棋士の対局数も増えることになります。特に白玲戦はリーグ戦形式の順位戦で挑戦者を決めるシステムなので、女流棋士全体の対局数増加に貢献します。対局数が増えることにより、女流棋士の棋力が向上し、好局が増えることを期待したいと思います。

対局数の歴代最高は、清水女流七段が2011年度に記録した55局です。上述の通り今後は女流棋士の対局数が増加するため、近い将来更新される可能性がありますが、タイトル戦が6つしかなかった時代の数字だということを考えると、色褪せることのない大記録だと思います。

ちなみに日本将棋連盟HPには、女流棋士の歴代ベスト記録として勝数・勝率・連勝も記載されています。特に清水女流七段の勝率0.8965は、驚異的な記録だと思います。

勝数歴代最高 清水市代 40(2011年度)
勝率歴代最高 清水市代 0.8965(1993年度)
連勝歴代最高 里見香奈 21(2015年度)

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