第83期順位戦C級1組6回戦
11月12日、C級1組6回戦の一斉対局がありました。
私が注目していたのは、5勝0敗でトップを並走する斎藤明日斗五段と、3勝2敗の宮本広志五段の対局です。先手の宮本五段が中飛車に振ると、斎藤五段は角を交換してから飛先の歩を交換します。宮本五段は▲5五角と据え、斎藤五段が△8八歩~△8九角と打ち込むと、角で銀を食いちぎってから飛車を角と刺し違え、飛金両取りに▲7二角と打ち込みます。斎藤五段が飛車を見捨てて香を取り、金取りに△4六香と打って攻め掛かり、△6九飛と打ち込んで竜を作ると、宮本五段は▲6一飛と打ち込んで反撃します。斎藤五段は△5六角と攻め駒を足し、先手陣の金を剥がしてから△2九角成と桂を食いちぎって先手玉を追い詰め、宮本五段の連続王手をかわして逃げ切りました。
他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
都成竜馬七段 - 西田拓也五段
出口若武六段 - 窪田義行七段
船江恒平七段 - 冨田誠也五段
高田明浩五段 - 阿部健治郎七段
藤本渚五段 - 畠山成幸八段
斎藤(明)五段が6勝0敗で単独トップに立ち、藤本五段ら4人が5勝1敗で追っています。4勝2敗の12人は昇級には厳しい状況ですが、順位が上の都成七段や出口六段にはまだまだ可能性が残されていると思いますので、諦めずに頑張って欲しいと思います。次の7回戦では、1敗同士の門倉六段vs藤本五段の他、斎藤(明)五段vs野月八段の対局が組まれていますので、楽しみにしたいと思います。
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