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第63期王位戦挑戦者決定リーグ 最終5回戦の結果

5月2日にお~いお茶杯王位戦の挑戦者決定リーグ(王位リーグ)最終5回戦の一斉対局があり、両組とも優勝・残留が決まりました。


■紅組

豊島将之九段が伊藤匠五段を破り、4勝1敗で紅組優勝となりました。前期挑戦者の豊島九段は、あと1勝で2年連続挑戦権獲得となります。敗れた伊藤五段は3勝2敗となり、惜しくもタイトル初挑戦はお預けとなりました。敗れた二局ともチャンスのある将棋で、近い将来タイトル戦に登場することを確信させる活躍でした。

佐々木大地七段(4月28日付けで昇段)は近藤誠也七段を破り、伊藤五段も含めて3人が3勝2敗で並びました。3者間の対戦成績も1勝1敗で並びましたが、前期順位が上位の佐々木七段が残留となりました。佐々木七段は6期連続の王位リーグ入りとなります。近藤七段は前期に続いて3勝を挙げながら、順位の差で残留はなりませんでした。

■白組

池永天志五段が糸谷哲郎八段を破り、4勝1敗で白組優勝となりました。池永五段は、あと1勝でタイトル初挑戦というビッグチャンスを迎えました。
羽生善治九段は澤田真吾七段を破り、両者は3勝2敗で並びました。直接対決に勝った羽生九段が残留となり、澤田七段は前期に続いて3勝を挙げながら、順位の差で残留はなりませんでした。羽生九段は1993年に初めて王位リーグ入りを果たして以来、30期連続で陥落なしという大記録を継続することとなりました。その間18期も王位を獲得したのも凄いことですが、12人中4人しか残留できない王位リーグを12期戦い陥落していないというのは驚異的です。今期は開幕2連敗からの3連勝で、さすがの勝負強さを発揮しました。

■挑戦者決定戦

紅組優勝の豊島九段と白組優勝の池永五段は、藤井聡太王位への挑戦権を懸けて5月31日に対局します。タイトル戦常連の豊島九段と、初めての大舞台を目指す池永五段というフレッシュな顔合わせとなりました。豊島九段としては昨年の借りを返す戦い、池永五段としては出口六段に続いてタイトル挑戦による昇段を目指す戦いにもなります。白熱した好勝負を期待したいと思います。

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