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女流王将戦第二局の棋譜を観て

10月13日に行われた女流王将戦三番勝負第二局の棋譜を観た感想です。
西山女流王将が第一局に勝ち、防衛に王手を掛けて迎えた一局となります。

室谷女流三段の初手▲7八飛に対し、西山女流王将が2手目△5四歩と、いきなり相振り飛車の将棋になりました。西山女流王将は第一局と同様、角頭の位を取ってから三間飛車に構えました。その後、室谷女流三段は美濃囲いに組み替え、西山女流王将は右辺に矢倉のような囲いを作ったところで、5-6筋から開戦となりました。

室谷女流三段は、飛車取りを手抜いて▲6四歩~▲6三歩成と踏み込み、△1四香と詰めろを掛けられたところで▲7五角と攻防に角を利かせ9筋を突破します。西山女流王将も△7九飛から反撃しますが、凌ぎきった室谷女流三段が勝利を収めました。

第一局と同様、相振り飛車から互いに駒損を厭わず攻めかかる、観る将にとってはとても楽しめる一局となりました。西山女流王将が防衛を果たし月末に開幕する女流王座戦に向け弾みをつけるのか、室谷女流三段が悲願の初タイトルを獲得するのか、結着局となる第三局も熱戦を期待したいと思います。

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