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中七海女流三段が加藤(桃)女流四段も撃破

1月14日、第52期女流名人戦予選2回戦で、加藤桃子女流四段と中七海女流三段の対局がありました。

中女流三段は女性としては3人目の奨励会三段で、今年度前期の三段リーグを最後に退会し、11月に女流棋士としてデビューしています。デビュー戦は12月19日に行われた1回戦で、相振り飛車の将棋を快勝しています。

2回戦の相手が今年度2つの棋戦でタイトル挑戦者となっている加藤(桃)女流四段とあり、非常に注目される一局となりました。

本局は先手となった中女流三段が居飛車を採用し、加藤女流四段は雁木で応じました。中女流三段は左美濃から▲7七銀と上がり、加藤女流四段が△6五桂と跳ねると、角を交換してから銀で桂を食いちぎり、銀取りに▲6六桂と打って反発し、▲9五角と端角を放って攻め掛かりました。

加藤女流四段が飛車取りに△3九角と打ち込み、飛車取りに△3三桂と跳ねると、中女流三段は飛車を見捨てて▲4三歩成と飛び込みます。加藤女流四段は王手銀取りに△4九飛と打ち込み攻め合いますが、中女流三段は▲6三銀成から飛車を取り返し、▲3一飛と打ち込んで竜を作り、豪快に寄せ切りました。

デビュー戦の相振り飛車から一転して相居飛車の戦いとなりましたが、女流棋界の実力者を相手に元奨励会三段の実力を見せつけました。このまま女流名人リーグ入りすると、一気に女流名人への挑戦も見えてきます。今後も中女流三段の活躍に注目していきたいと思います。

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