第83期順位戦C級1組5回戦
10月8日、C級1組5回戦の一斉対局がありました。
私が注目していたのは、4戦全勝同士の対決となった門倉啓太六段と冨田誠也五段の対局です。後手の冨田五段は四間飛車に振り、門倉六段が穴熊を目指すと、4筋の歩を伸ばして角交換し、△8五桂と跳ねて金を上ずらせます。冨田五段は9筋を端攻めして桂香交換し、金銀を田楽刺しに△6三香と打ち、門倉六段が▲5七角と銀に紐を付けると、△4七角と打ち込んで馬を作ります。門倉六段は2筋から攻め掛かり、冨田五段が△1四馬と引き付けると、▲7三角成と銀を食いちぎり、飛車取りに▲3一銀と打って飛銀交換します。冨田五段は再び9筋を端攻めし、△6九角から2枚目の馬を作りますが、門倉六段は▲2五香から馬を剥がして寄せ切りました。
他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
都成竜馬七段 - 井上慶太九段
片上大輔七段 - 出口若武六段
斎藤明日斗五段 - 飯塚祐紀八段
高田明浩五段 - 西田拓也五段
藤本渚五段 - 村田顕弘六段
私が注目している斎藤(明)五段を含む3人がが5勝0敗でトップを並走し、冨田五段や藤本五段を含む3人が4勝1敗で追っています。都成七段、出口六段、高田五段は3勝2敗と、昇級には厳しい状況ですが、巻き返しに期待したいと思います。次の6回戦では、斎藤(明)五段は宮本五段との対局が組まれていますので、注目したいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?