第80期順位戦C級2組2回戦
6月10,17日に順位戦C級2組2回戦の対局がありました。このクラスは人数が多いためか、最終の11回戦を除き、2日に分けて行われています。
この中で私が注目していたのは、王位リーグ入りを果たすなど各棋戦での活躍が目立つ長谷部浩平四段と、藤井世代として期待される伊藤匠四段との対局です。後手の長谷部五段が横歩取りに誘導し、△3三角型に構えます。伊藤四段は相手に"と金"を作らせる間に飛車を押え込み、8筋を突破します。お互いに駒を取り合う激しい将棋となりましたが、角を成って挟撃体制を作った伊藤四段が寄せ切りました。
他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
梶浦宏孝七段 - 谷合廣紀四段
服部慎一郎四段 - 井出隼平五段
井田明宏四段 - 佐々木大地五段
池永天志五段 - 安用寺孝功七段
八代弥七段 - 長岡裕也六段
本田奎五段 - 佐藤紳哉七段
石川優太四段 - 高田明浩四段
私が注目している棋士の中では、服部四段、本田五段、伊藤(匠)四段が2連勝の好スタートを切りました。特に伊藤(匠)四段が、第62期王位戦で挑決リーグ入りを果たした池永五段と長谷部五段を連破したのが目を引きます。このクラスは9勝1敗がボーダーラインになることもあるので、着実に白星を積み上げて欲しいと期待しています。
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