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第81期順位戦C級1組4回戦
8月30日に順位戦C級1組4回戦の一斉対局が行われました。
この日、私が注目していたのは、各棋戦での活躍が目覚ましくABEMAトーナメント本戦でも対戦があった、プロ入り同期の出口若武六段と黒田尭之五段の対局です。後手の黒田五段が四間飛車に振り美濃囲いに構えると、出口六段は穴熊に囲います。出口六段が2筋の歩を突き捨ててから角道を開け角交換すると、黒田五段は飛車先を突破し竜を作ります。出口六段も桂を取ってから飛車を成り込みますが、黒田五段は馬を作って銀を食いちぎり先手の堅陣を切り崩します。出口六段は竜と2枚角で後手陣に攻め掛かりますが、黒田五段も自陣に金駒を投じて容易には崩れません。最後は出口六段が香と桂を使って後手陣の金駒を剥がし、即詰みに討ち取りました。
他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
石井健太郎六段 - 佐藤和俊七段
北島忠雄七段 - 船江恒平六段
都成竜馬七段 - 金井恒太六段
青嶋未来六段 - 高橋道雄九段
渡辺和史五段 - 三枚堂達也七段
伊藤匠五段 - 門倉啓太五段
私が注目している中では、青嶋六段、伊藤(匠)五段が4連勝の好スタートとなりました。石井六段、黒田五段、出口六段、都成七段、渡辺(和)五段は3勝1敗で続いています。順位戦は全10局の長丁場なので、昇級を目指して頑張って欲しいと思います。