第32期銀河戦本戦トーナメントの展望
銀河戦本戦トーナメントは、全棋士と女流棋士2名とアマ4名が8つのブロックに分かれ、パラマス方式の本戦トーナメントを行います。ブロックの最終勝ち残り者と最多勝ち抜き者各2名の計16名は、更に決勝トーナメントを戦います。実力者が最後の方に登場してくるため最終勝ち残り者になりやすいですが、最多勝ち抜き者は下の山から出場した方が狙いやすい仕組みになっています。
前期は丸山九段が初優勝を飾ったばかりですが、今期は既に本戦トーナメントが開始され1回戦まで放映されていますので、状況を確認しておきたいと思います。
Aブロック
A級の実力者斎藤慎太郎八段と佐藤天彦九段が入りました。最終勝ち残り者の有力候補には斎藤(慎)八段を挙げたいと思いますが、若手の青嶋未来六段や出口若武六段にも期待が掛かります。最多勝ち抜き者は、2回戦から登場する早指しを得意とする小林裕士七段に期待したいと思います。
Bブロック
A級の実力者広瀬章人九段と中村太地八段が入りました。最終勝ち残り者の有力候補には広瀬九段を挙げたいと思いますが、前期は8人抜きで最終勝ち残り者となった伊藤匠七段にも注目です。最多勝ち抜き者は、古賀悠聖五段、冨田誠也四段、黒沢怜生六段、小山怜央六段ら有望な若手がひしめいており、誰が抜け出すのか楽しみです。
Cブロック
最後に登場する豊島将之九段が、最終勝ち残り者の有力候補です。B級1組で昇級を争う糸谷哲郎八段や増田康宏七段十分チャンスがありそうです。最多勝ち抜き者は、若手の狩山幹生四段に期待したいと思います。女流棋士の中で唯一1回戦を勝ち上がった伊藤沙恵女流四段にも注目です。
Dブロック
最後に登場する王将挑戦を決めた菅井竜也八段が、最終勝ち残り者の有力候補です。澤田省吾七段や渡辺和史六段にも注目しています。最多勝ち抜き者は、1回戦で西山朋佳女流四冠を破った藤本渚四段に期待していますが、前期ベスト4の杉本和陽五段や若手の岡部怜生四段も侮れません。
Eブロック
前期優勝の丸山忠久銀河のブロックは、羽生善治九段や早指しを得意とする稲葉陽八段が入る激戦区となりました。最終勝ち残り者の有力候補には、羽生九段を挙げておきたいと思います。最多勝ち抜き者は、若手の梶浦宏孝七段に期待しています。
Fブロック
最後に登場する永瀬拓矢九段が、最終勝ち残り者の有力候補です。ベテランの佐藤康光九段や郷田真隆九段、実力者の大橋貴洸七段や石井健太郎六段、都成竜馬七段が勝ち上がっても不思議ではありません。最多勝ち抜き者は、若手の徳田拳士四段に期待しています。
Gブロック
A級の実力者渡辺明九段と佐々木勇気八段が入りました。最終勝ち残り者の有力候補には、期待も込めて佐々木(勇)八段を挙げたいと思いますが、早指しを得意とする山崎隆之八段にも十分チャンスがありそうです。最多勝ち抜き者は、4回戦から登場する服部慎一郎六段に期待しています。
Hブロック
最後に登場する藤井聡太竜王名人が、最終勝ち残り者の有力候補です。近藤誠也七段が意地を見せられるか注目です。最多勝ち抜き者は、若手の斎藤明日斗五段、池永天志五段、高野智史六段らの誰が抜け出すのか楽しみにしたいと思います。
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