将棋界2020年度前半の将棋大賞表彰候補
2020年度も前半が終わりました。将棋界では年度毎に将棋大賞の選考があり、最優秀棋士賞・特別賞・優秀棋士賞・敢闘賞・新人賞が表彰されます。過去5年の受賞者を振り返り、ここまでの成績から今年度の予想をしてみたいと思います。
2019年度 最優秀棋士賞 渡辺明
特別賞 木村一基
優秀棋士賞 豊島将之
敢闘賞 永瀬拓矢
新人賞 本田奎
2018年度 最優秀棋士賞 豊島将之
特別賞 -
優秀棋士賞 渡辺明
敢闘賞 広瀬章人
新人賞 大橋貴洸
2017年度 最優秀棋士賞 羽生善治
特別賞 藤井聡太
優秀棋士賞 菅井竜也
敢闘賞 豊島将之
新人賞 藤井聡太
2016年度 最優秀棋士賞 佐藤天彦
特別賞 加藤一二三
優秀棋士賞 羽生善治
敢闘賞 久保利明
新人賞 矢代弥
2015年度 最優秀棋士賞 羽生善治
特別賞 -
優秀棋士賞 渡辺明
敢闘賞 佐藤天彦
新人賞 斎藤慎太郎
まだ八大タイトル戦は半分しか決着しておらず、朝日杯・銀河戦・NHK杯・日本シリーズなどの主要棋戦も途中の状況なので、予想してみるといってもかなり根拠の薄いものになることをご了承ください。
まず最優秀棋士賞、優秀棋士賞、敢闘賞ですが、過去5年の傾向を見てみると、やはりタイトルを数多く獲得した人が受賞しているようです。藤井二冠は既に2つのタイトルを獲得していますが、今年度更に挑戦権を得る可能性があるのは王将のみとなっています。渡辺名人は現時点で名人のみの獲得ですが、王将と棋王のタイトル保持者なので、3つのタイトルを獲得する可能性があります。豊島竜王は現時点で叡王のみの獲得ですが、竜王を防衛し王将挑戦者として奪取すれば、3つのタイトルを獲得する可能性があります。永瀬王座も現在進行中の王座を防衛し、王将と棋王の挑戦者として奪取すれば、3つのタイトルを獲得する可能性があります。
こうしてみると、上記4人の誰かが3タイトルを獲得すれば、他者が3タイトルを獲得することはできませんので、最優秀棋士賞に大きく近づきます。挑戦者決定リーグが始まったばかりの王将戦で、誰が挑戦権を獲得しタイトルを獲得できるかが、最優秀棋士賞レースに大きく影響することになります。現時点では、王将と棋王の番勝負登場を確定している渡辺名人が、僅かに有利な状況ではないでしょうか。
次に特別賞ですが、詳しい選考基準を知らないのですが、過去5年の傾向を見てみると、将棋界に大きな貢献のあった人が受賞しているようです。現時点では、数々の最年少記録を更新し、再び将棋人気に火をつけた藤井二冠が本命です。ただ忘れてならないのは、羽生九段が竜王戦でタイトル獲得100期に挑むことです。もし達成されれば、間違いなく特別賞ということになると思います。
最後に新人賞ですが、これも詳しい選考基準(段位や年齢の制限の有無)を知らないのですが、竜王戦の決勝トーナメントでベスト4まで進出した梶浦六段が候補にあがると思います。また棋王戦でベスト8まで勝ち残っている石川四段が、昨年の本田五段のように勝ち進めば候補にあがってきます。あとは朝日杯などのトーナメントで、ダークホースが勝ち進むことを期待したいと思います。
2020年度将棋大賞の無謀な予想
最優秀棋士賞 渡辺明
特別賞 藤井聡太(、羽生善治)
優秀棋士賞 藤井聡太
敢闘賞 永瀬拓矢
新人賞 梶浦宏孝
最後まで私の妄想にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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