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第38期竜王戦ランキング戦の展望(5-6組)

第37期竜王戦は七番勝負が進行中ですが、早くも第38期竜王戦ランキング戦のトーナメント表が発表され、、12月9日には6組が開幕します。竜王戦は1-6組に分かれてランキング戦を行い、1組の上位5人、2組の上位2人、3-6組の上位1人の全11名が決勝トーナメントに進出します。本稿では5-6組のメンバーと組み合わせを確認しておきたいと思います。

5組

5組は優勝者のみ決勝トーナメントに出場します。31人中1人という狭き門となっています。

日本将棋連盟HPより引用

左の山から決勝に進出する有力候補には、昨年度は歴代4位となる勝率0.850を記録した藤本渚五段を挙げたいと思います。順位戦A級の中村太地八段も、本来もっと上のクラスで戦うべき実力者です。若手の出口若武六段や山本博志五段にも期待していますが、奨励会員として初めて5組に昇級した山下数毅三段は大注目です。

右の山から決勝に進出する有力候補には、棋王戦で挑戦権争いに顔を出している斎藤明日斗五段を挙げたいと思います。順位戦で好調の門倉啓太六段、新人王戦準優勝の高田明浩五段にも期待しています。解説者としても人気のある遠山雄亮六段、藤森哲也五段、井出隼平五段にも注目したいと思います。

6組

6組は優勝者のみ決勝トーナメントに出場します。アマチュア4名、女流棋士4名、奨励会員1名を含む72人中1人という狭き門となっています。

日本将棋連盟HPより引用

左の山から決勝に進出する有力候補には、一昨年にブレイクした徳田拳士五段を挙げたいと思います。実力者の古森悠太五段や黒田尭之五段、新鋭の小山直希四段、森本才跳四段、柵木幹太四段、宮嶋健太四段、高橋佑二郎四段、獺ヶ口笑保人四段や、伊藤沙恵女流四段、加藤桃子女流四段にも注目しています。

右の山から決勝に進出する有力候補には、今年度8割近い勝率で活躍している岡部怜生四段を挙げたいと思います。王将リーグでプレーオフに進出した西田拓也五段、昨年の新人王戦に続き今年は加古川青流戦で優勝した上野裕寿四段、若手実力者の古賀悠聖六段や冨田誠也五段らにも期待しています。新鋭の山川泰熙四段、吉池隆真四段や、西山朋佳女流三冠、大島綾華女流二段にも注目しています。棋士編入試験でプロ入りした同士の、瀬川晶司六段と小山怜央四段の対局も楽しみです。

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