第7期清麗戦予選トーナメントの展望
大成建設杯清麗戦は2019年度に新設された女流棋戦で、予選トーナメントの勝者と、再挑戦トーナメントと呼ばれる敗者復活戦を勝ち抜いた3名の、合わせて4名で本戦トーナメントを戦い優勝者が挑戦権を得ます。敗者復活制度のため実力者が順当に本戦に駒を進め、挑戦権を獲得しやすい棋戦と言えるかもしれません。
今期の予選トーナメントは、10月2日に開幕します。本戦トーナメントまでは先の長い戦いになりますので、予選トーナメントのベスト4に残りそうな顔ぶれを確認しておきたいと思います。
一番上のブロックでは、前期挑戦者となった加藤桃子女流四段が最有力候補と思います。実力者の香川愛生女流四段、石本さくら女流二段、伊奈川愛菓女流二段にも期待が掛かります。若手の内山あや女流初段、久保翔子女流1級、砂原奏女流2級にも注目しています。
二番目のブロックでは、倉敷藤花戦で挑戦を決めた伊藤沙恵女流四段を最有力候補に挙げたいと思います。実力者の渡部愛女流三段、鈴木環那女流三段、加藤圭女流二段にも期待が掛かります。若手の武富礼衣女流初段、脇田菜々子女流初段、岩佐美帆子女流1級の活躍も楽しみです。奨励会に入会した竹内優月女流2級にも注目しています。
三番目のブロックでは、女流王位戦挑戦経験のある山根ことみ女流三段を最有力候補に挙げたいと思います。実力者の中村真梨花女流四段、室田伊緒女流二段、北村桂香女流二段にも期待が掛かります。大島綾華女流二段、小高佐季子女流初段、松下舞琳女流初段、今井絢女流初段、佐々木海法女流初段、磯谷祐維女流初段、宮澤紗希女流1級、鎌田美礼女流2級ら注目の若手が多い楽しみなブロックです。
四番目のブロックは、西山朋佳女流三冠が最有力候補です。レジェンド清水市代女流七段や中井広恵女流六段が、2-3回戦で西山女流三冠と当たる可能性があり楽しみです。実力者の千葉涼子女流四段、上田初美女流四段、塚田恵梨花女流二段、和田あき女流二段、加藤結季愛女流初段にも期待が掛かります。若手の野原未蘭女流初段、木村朱里女流初段、崎原知宙女流1級、梅津美琴女流1級にも注目しています。