第33期女流王位戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局の結果
2月28日、女流王位戦の挑戦者決定リーグ最終5回戦の一斉対局がありました。既に紅白両組とも優勝が決まっていましたが、最終結果を確認しておきたいと思います。
紅組
既に紅組優勝を決めていた渡部愛女流三段は、体調不良(コロナは陰性)のため不戦敗となり、最終成績は4勝1敗となりました。渡部女流三段の早期回復を祈念します。3勝1敗で並び、ともに残留を決めていた香川愛生女流四段と山根ことみ女流二段の対局は、香川女流四段が勝って4勝1敗で2位、山根女流二段は3勝2敗で3位となりました。プロ入り2年目で女流王位リーグ入りして注目された山口稀良莉女流1級は、最終局に敗れて1勝4敗の成績で初めてのリーグ戦の戦いを終えました。
白組
既に白組優勝を決めていた西山朋佳女流二冠は、最終局にも勝って5戦全勝で花を添えました。既に残留を決めていた加藤桃子清麗も最終局に勝ち、4勝1敗の成績で2位となりました。勝った方が残留となる伊藤沙恵女流名人と甲斐智美女流五段の対局は、伊藤女流名人が戴冠後の初戦を白星で飾り、3勝2敗の成績で残留を果たしました。注目された2人のレジェンド、清水市代女流七段と中井広恵女流六段は、残念ながらリーグ残留はなりませんでした。
挑戦者決定戦
渡部女流三段と西山女流二冠による挑戦者決定戦の勝者が、里見香奈女流王位への挑戦権を獲得します。白玲戦七番勝負と同じ顔合わせとなりました。西山女流二冠がタイトルホルダーの貫録を示すのか、渡部女流三段が白玲戦のリベンジを果たすのか、白熱した好勝負を期待したいと思います。