第80期順位戦C級2組5-6回戦
10月7日に順位戦C級2組5回戦(抜け番調整のため5局のみ)、10月21,28日には6回戦の対局がありました。このクラスは人数が多いためか、2日に分けて行われています。
この中で私が注目していたのは、若手有望株の佐々木大地五段と、今期4勝0敗と好調の斎藤明日斗四段の対局です。斎藤四段の先手番で始まった対局は千日手となり、先後を入れ替えて指し直しとなりました。指し直し局は佐々木五段の誘導で相掛かりの将棋となりました。斎藤四段が右玉に構えて角道を開けると、佐々木五段は飛先の歩を交換して角も交換します。佐々木五段は自陣角を打って後手の陣形を乱しに行きますが、斎藤四段は敵陣に角を打って飛車と交換し、王手で飛車を打ち込みます。佐々木五段は金で竜を捕獲すると、2枚角で後手の玉頭から攻め掛かり激闘を制しました。
他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
遠山雄亮六段 - 梶浦宏孝七段
服部慎一郎四段 - 瀬川晶司六段
阿部光瑠六段 - 池永天志五段
今泉健司五段 - 八代弥七段
本田奎五段 - 長沼洋八段
伊藤匠四段 - 髙野智史六段
藤森哲也五段 - 高田明浩四段
私が注目している棋士の中では、服部四段、本田五段が5連勝となりました。伊藤(匠)四段は4勝1敗、佐々木(大)五段と池永五段と八代七段が3勝2敗で続いています。全体では全勝が3人、1敗が8人となっており、3枠しかない昇級に向け負けられない戦いが続きます。
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