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封じ手オークションの行方

木村王位(当時)の発案で実現した、第61期王位戦第二~四局の封じ手用紙のチャリティーオークションが9月20日21時に入札終了し、3通合計は2250万2000円で落札された。収益金は九州豪雨被災地への義援金として寄付される。

本件は木村九段の人柄がにじみ出た、将棋界が社会に貢献する意義深いイベントだったと思う。藤井二冠や木村九段という超人気棋士の署名というだけでなく、第二局は今後も数々の記録を残すであろう藤井二冠の番勝負初めての封じ手であり、第四局は「同飛車大学」が話題となった△8七同飛成が記されるなど、話題性も十分だったと思う。

一般人にはとても手が出せない金額での落札となったが、落札者が将棋ファンであり、藤井二冠や木村九段のファンであったら良いなと思う。今回は義援金という側面があり、落札された時点で目的は達することになるが、投資目的で転売されたりするのは、木村九段の本意ではないと思う。他人が勝手に言うことではないが、将来将棋連盟に寄付されたり、どこかに展示してもらえたりすると、とても温かい気持ちになれると思う。

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