第42回将棋日本シリーズの展望
6月12日に第42回将棋日本シリーズJTプロ公式戦(通称:JT杯)が開幕します。JT杯は前回優勝者、タイトルホルダー、獲得賞金ランキング上位者で選抜される12名によるトーナメント戦で、持ち時間10分(+1分単位の考慮時間5回、切れたら1手30秒未満)の早指し棋戦です。今回のトーナメント表は、以下の通り発表されています。(出典:日本将棋連盟HP)
タイトルホルダー4人がシードされており、順当に行けば準決勝でタイトルホルダー同士の対決が実現します。
左の山では、前回優勝者で3回目の優勝を狙う豊島竜王が本命と思います。準決勝で過去3回優勝の渡辺名人と当たる可能性がありますが、前回大会でも準決勝で激突し豊島竜王が勝利しています。
右の山では、藤井二冠が本命と思います。これまで1手30秒の棋戦では苦戦してきましたが、昨年は銀河戦を制しており苦手を克服しつつあると思います。2回戦で過去5回優勝の羽生九段、準決勝で永瀬王座と当たる可能性がありますが、初優勝目指して頑張って欲しいと期待しています。
もちろん出場する12名はいずれも実力者であり、誰が勝ち上がっても不思議ではありません。早指し棋戦ということもあり、一昨年のNHK杯覇者である深浦九段や、昨年の銀河戦準優勝の糸谷八段も侮れません。公開対局なので、ファンを楽しませる熱戦が繰り広げられることを楽しみにしています。
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