藤井二冠が最年少で通算200勝達成
11月20日の王将リーグ最終戦で木村九段を破った藤井二冠が、最年少で通算200勝を達成したそうです。数々の最年少記録を更新してきた藤井二冠に、また1つ勲章が加わったことになります。
当日記者会見があり、本人も「まったく気付いていなかった」とコメントしていましたが、将棋ファンから見ても勝数というのは少しわかりにくい数字になっています。何故かというと、日本将棋連盟の各種記録を見ると「未放映のテレビ対局を除く」という注釈が入っており、実際それらの勝数がわからない状態になっているからです。藤井二冠の場合、2019年度までの勝数が169勝、2020年度の勝数が11月20日対局分までで28勝となっていますから、まだ197勝に見えます。未放映のテレビ対局であと3勝しているということなのだと思います。テレビ対局で放映前に勝敗がわかってしまっては面白くないという理屈はわかりますので、個人的には放映済みのテレビ対局を含めて200勝になってから会見を開けば良いのにと思いました。
いずれにせよ、この記録が称賛されるべきものであるという事実は変わりません。特にこの時点の負数が40敗というのが驚異的です。勝率に換算すると0.833と8割を大きく越えています。今期はタイトル戦をはじめ、強い相手との対局が増えているため少し勝率を落としていますが、それでも8割前後をキープしています。
次に藤井二冠に期待されるのは、タイトル3期獲得による九段昇段の最年少記録となります。早ければ来期棋聖戦の防衛で達成されます。藤井二冠本人は、最年少記録に対してあまり気にしていないようですが、ファンとしては是非とも達成して欲しいと願っています。
8月に最年少二冠を達成した際、将棋界の最年少記録を調べて下記投稿をしていますので、ご興味がありましたらご覧ください。
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