2021.01.22 女流王将戦予選

昨日は女流王将戦の予選でした。
ブロックによって違いますが、女流王将戦は早指しなので基本は１日で１ブロックの予選を全て終わらせます。
初戦が渡辺弥生女流初段、決勝が和田あき女流初段との対局でした。連勝で予選を通過する事ができました。

弥生さんとは、弥生さんが育成会時代から練習将棋をよく指したような、そんな指してないような。いつの間にかそれなりに付き合いも長くなり、いつも穏やかでいられて偉いなぁと思っています。

互いに的が絞りづらいので事前の戦型予想は難しく、雁木対右玉という結果になりました。

攻めが細く、やや押さえ込まれ気味な局面が続きましたが、上図で▲37桂と跳ねて戦えるようになったと感じました。

以下△47桂成▲45桂△同銀に▲43歩成が平凡ながら厳しい手です。△同歩▲同馬で馬が玉に近づき、後手は味よく追い払う順がありません。

和田戦はゴキゲン中飛車＋穴熊を採用。
仕掛け周辺で相手に危険な手があって主導権を握りました。が、はっきり良くする順は逃してしまい、プラス400点くらいをウロウロしていました。

ここは手番を握り、ハッキリと勝ちのありそうな局面です。

勢いよく▲36飛△同歩▲56桂と打ちましたがやり過ぎでした。両取り逃げるべからずで△37歩成と勝負されると、意外と後手玉を素早く寄せるのは難しいです。
実戦は▲56桂に△43歩だったので無事勝ち切る事ができました。

図では▲36金△同歩▲56桂で十分でした。馬道を止めることを重視したのが裏目に出てしまいました。

Twitterでも書きましたが、この２勝で通算300勝を達成しました。
特別な記録ではありませんが、通算勝ち数は長年の積み重ねでしか増えていきません。応援してくださる皆様にお礼を申し上げると共に、更に積み重ねていけるように頑張ります。