親しい人が自分の悪口を言っているのを聞いてしまった感想を話します
とある日。他人が僕の悪口を言っているのを聞いてしまった。僕がそこそこ親しい2人(しかも2人とも僕よりも年上)が、僕の悪口で盛り上がる。楽しそうに笑う。バカにする。それも、一瞬じゃない。5分以上は聞いた。
不思議なもので、聞きたくない!と思っても、最後に聞いてしまうのが人間というもの。様々な思いが湧き上がるのを感じながら、僕は最後までその会話を聞いてしまったのだった。
2人のうちの片方には、以前、僕がとある相談を秘密裏に持ち掛けたことがあった。その人は、当たり前のようにそれを話題に出し、バカにしてゲラゲラと嘲笑した。
2人はやがて、僕がそれを聞いていたことに気づいた。そして、謝罪してきた。この時に感じたコト、その後の自分に起きた変化を書いてみようと思う。
噂話や悪口を言うのが大好きな人に、この文章が届きますように!一刻も早くその習慣は辞めちゃった方がいいよ。
他人が自分の悪口を言っているのを聞いた感想
他人が自分の悪口を言っているのを聞いた時、僕が何を思ったか。何か結構自分でも意外だったのだけど、自分が悪口を言われているということ自体にそこまでショックを受けなかった。
というのも、悪口って、見方を変えたら正論であることも多いから、その内容に対して完全否定することは難しい。実際僕も、言われている内容それ自体には自分に非があることもあったし、否定しきることはできないなと思った。
じゃあ、その人たちが僕の悪口を言っている時に何を感じたかというと、それは、
うわあ、人の悪口を養分に快楽を得ているこの人達、マジでだっさあ、、、
だった。
人のある一部分を切り取って悪口を言って、相対的に自分を高く見積もる器の小さい彼ら。陰では偉そうに「あの時のあいつさぁ、、」と悪口を発しながら、実際にその場面に出くわしたら何の指摘もせずに流す彼ら。いざ悪口を言っていたことがバレた時には、まるで巨人の足元で怯える虫のように震えながら謝ってくる彼ら。
心底ダサい。悪口に時間を割いて快楽を得ているなんて、なんて悲しい。
(もちろん、誰かから攻撃されていたり本当に辛い状況にいて、それを誰かに吐露することはしても良いと思う。でも、相手を落として相対的に自分を上げる行為は恥ずかしい。)
「噂話が好きな人」「よく誰かの悪口を言っている人」は、ほぼ確実に自分の悪口も言っている
これはどこかで聞いたことのある話なんだけど、本当にそうなんだろうなあと実感した。
僕の悪口を言っていた2人は、普段から他の誰かの噂話やら悪口が多い。誰と誰が付き合っているとか、あいつが何かをやらかしたとか、彼の性格がどうこうだの、、、。
そして、自分に対してはいつも、全く敵意が無い味方っぽく感じさせるような振る舞いをしていた。でも、よくよく考えると、それだけ普段から他人の事情ばかりを話す人なら、自分のことを他のどこかで言いふらしているのは全く自然なことだ。
彼らが僕の悪口を言っているのを聞いて多少ショックだったが、「そりゃあ、そうだよな、自分のことは言わないなんてあり得ないよなあ」と感じたのです。
悪口を言うのが好きな人は、いざというときに人を頼れなくなる
「あの人は仕事ができない」という悪口をやたらと言う人が僕の身の回りに数人いるんだけど、彼らを見ていて思うのは、彼ら自身が発した悪口が、彼ら自身の首を絞めている。
仕事ができる・できないなんて、どの側面を切り取るかによって全く変わってくるし、完全な横比較なんてすることは出来ない。なのに「あの人は仕事ができない」と発してしまうと、いざというときに誰のことも頼れなくなる。だって、他人のことを「できない」と評価するということは、自分は「できる」部類であると宣言しているようなものだからだ。
そうなると、できるはずの自分が何かを成し遂げられないことが許せなくなるのではないかと思う。そして、誰のことも頼れずに苦しむ。
誰のことも頼らずに突っ走る人のことを、他人は頼りたいとは思わない。こうなるともっと苦しくなる。「自分はできる人間で、こんなにも頑張っているにに、誰も協力してくれない!なんて仕事ができないやつらだ」、、、と。
悪口恐怖症になったことで、人間関係の断捨離が進んでいます
自分に対する悪口を聞いてしまったその日から、僕は悪口恐怖症になった。誰かが悪口を言っているのを聞くと、ゾワッとした感覚を覚えるようになったのだ。もう、コワいコワい。
つい最近、職場でベテラン女性3人がランチタイムに集まって、新人社員たちの仕事っぷりを評価しあうという時間を過ごしていたのを見たのだが、もう直視できないし、彼女たちがいる方角からとてつもなく大きな負のオーラを感じてしまった。あ、この人達に近づきすぎると自分が死ぬ、と直感して、その場を離れた。
他にも職場に「あの人仕事できないマウント」しまくる人が数人いて、その人たちと関わるのがちょっとしんどい。何か、その人と話すだけで自分の生気が吸い取られている気がして、距離を置くようになった。
「悪口を言われる立場」を経験したことで、悪口大好き勢への嫌悪感がMaxになり、僕の人間関係が自然と断捨離され始めたのだ。
相手に高い基準を求めるのなら、全力でその人を支援すべき
GRITというベストセラーに、ひとつのマトリックスが登場する。
それがこれ。子供の育て方を4種類に分類したものです。
子育ての「4つのパターン」
これは子育ての話題で出てきた図なのだけど、大人同士の人間関係にも落とし込めるものだと思う。
誰かに何かを要求するのなら、その代わり解決策を本気で考えて、全力でその人の支援をする。支援する気が無いのに文句だけを言うのはNG。マウントを取ってはいけない。その一方、問題を放置する怠慢な人間関係もよくない。伝えるべきことはしっかり伝える、ということを意識しておきたいと思う。
お願いだから、悪口言うのやめようよ、、、
自分は完璧、自分は嫌われていない。そう思って他人に対する悪口を吐きまくる人がいる。
でも、そんな人も間違いなくどこかの誰かに悪口を言われている、ということを自覚すべきだと思います。
そして、悪口を言われていることが伝わってしまったとき、悪口を言われた本人は傷つくし、何より、悪口を言った人自身が軽蔑されることになります。
そしてなにより、自分自身を高めようと努力することが大切だと思う。⇊の記事にも書いたのですが、他人のことなんかどうでもいい!と思えるくらいに自分のことに対して必死になって努力することが、結果的に周囲の人を守ることに繋がる気がしているのです。
僕は、そんな未来を生きたいです。
余談。
「どんな人と結婚したい?」っていう質問にいつも困っていたんだけど、これからは「人の悪口をむやみに言わない人!」と即答するつもり。これマジで必須な気がするわ。