電験二種の過去問10年分を1周しました
3月末に三種の試験が終わって2カ月半、二種の過去問10年分を解いたので、結果を整理してみます。
一次試験科目
理論
過去問演習をする中で、最も成長を感じた科目で、2017年に満点を取っていこう、自信をもって過去問演習に取り組めました。とにかく時間との戦いで、毎年時間いっぱいで何とか解き終わる感じでした。問1に計算量が多い問題がくる年がちょこちょこあるので、問題を解く順番の見極めが大事な印象です(2018年は問1から解いていって時間が無くなり、8問時間切れで落としました)。朝一の試験科目なので、本番は相当緊張すると思います。各論の注意点は以下の通りです。
・定電流源⇔定電圧源の変換の際、等価回路を必ず書く
・微分項のラプラス変換の際、「-f(0)」を忘れないようにする
・積分項のラプラス変換の際、積分区間の始まりが0になるように置換積分する
電力・機械・法規
三科目くくってしまっている通り、あまり各科目の攻略法は見いだせてないのですが、結構三種の知識が使えるので、一周目にしては点数が安定した印象です。相当時間に余裕はあるので、以下の点を意識して解いていました(各論というよりは、精神論的な感じになってしまいますが)。
・必ず解き終わった後見直しをする。
・知らない知識問題が出ても投げ出さない。問題文を3,4回読んで、関連する知識がないか整理する。何かしら根拠をもって答えられるようにする。
二次試験科目
電力管理
最も対策が必要だと感じた科目です。時間に余裕はあるので、本番いかにあきらめずに論説問題の部分点を取りに行けるかで、結構点数が変わってきそうな印象です。ちなみに、以下のような方針で問題を選択していました。
・水力の問題が出たら選択
・電力計算の問題は基本複数問選択
・部分点が取れそうな論説問題を1問(電力計算の問題に自信がない場合は2問)選択
論説問題は『キーワードで覚える! 電験2種二次試験論説問題 改訂新版』を読んで、どのような問題が出るかはなんとなくわかったので、一次試験終了後に知識を詰め込んでいけばよいかなと思っています。
手前で対策したいのは電力計算の問題で、10年間解いてみてもあまり「こうすれば解ける!」というイメージがつかめておらず、毎回フィーリングで数字をいじってみて部分点は何とかとれる、という印象で気持ち悪いです。ネットの合格体験記を見るとパターンがあるようなので、優先的に2周目を解きなおしてみます。理論的な部分が分かっていないというわけではなく、単線結線図の見方に慣れていないなど、問題に不慣れなことが原因のような気がしています。
また、二種ではあまり突っ込んで学習する必要は無さそうですが、電力円線図、対象座標法、四端子法も過去問を解きなおしつつ身に着けていこうと思っています。ラプラス変換も似たような感じですが、こういった強力な数学的ツールは、初めはとっつきにくいですが、一度理解すると簡単に問題が解けるようになる(ツールが強力過ぎて、難しい問題を作るのが難しい)イメージがあります。繰り返し手を動かして体に染みつかせるのが結局一番効率的なので、時間のかけどころかなと思っています。
機械制御
機械制御の問題選択の方針ははっきりしていて、以下の通りです。
・四機(直流機はあまり出ませんが)の簡単そうな問題を1問選択
・制御の問題を1問選択
・パワエレは捨てる
・論説問題は基本的に選択しない
たまに四機の細かい問題や現代制御など、見覚えのない問題が出てきますが、落ち着いて考えれば部分点は取れると思います。一周目ではあまり点数が安定しませんでしたが、なんとなくイメージはつかめたので、これから二周目を解く中で安定していく気がします。
今後の方針
とりあえずしばらくは電力計算の問題をざっと解きなおしてみて、それが終わったら、1週間に1年分+αぐらいのペースで各科目2周目を解いていこうと思います。理論は1周目から8割ぐらい取れているので、一次試験の知識問題を抑えつつ、二次試験の計算問題を安定させていければと思っています。
一次試験本番まであと2ヶ月、引き続き頑張ります!
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