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奨学金に対する企業の印象の二極化について

今回は、奨学金バンクの普及活動を行う中で感じた「奨学金に対する企業の印象の二極化」についてお話ししたいと思います。

企業様に奨学金バンクのご案内をすると、大きく二つの反応に分かれます。
一つは、奨学金に関わりがある方々の反応。
ご自身が奨学金を利用していた方、またはお子様が現在奨学金を利用している方、人事担当者で「奨学金の返済負担が理由で転職する社員」を見てきた方などは、奨学金バンクの取り組みに共感し、積極的に導入を検討してくださいます。

一方で、奨学金に無縁な方々は、奨学金の実態そのものに懐疑的です。
「そんなに大変なの?」「本当にそんなに多くの人が借りているの?」といった反応が多く、説明に時間がかかることもあります。
この違いは、まさに情報格差の表れではないかと感じています。

実際、大学生の2人に1人が奨学金を利用し、毎年約20万人が平均310万円の奨学金を抱えて社会に出ています。
そして、それを約15年かけて返済していくという現実があります。
しかし、これを知らない方にとっては、驚きの事実のようです。

奨学金バンクは正式にスタートして約1年が経ちましたが、まだまだ正しい認識を広げる必要があると実感しています。
それでも、多くの企業様が前向きにこの問題に取り組もうとしてくださっており、社会全体の仕組みとして定着させるために、引き続き活動を続けていきます。

これからも奨学金バンクの取り組みを広げていけるよう尽力していきますので、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします!


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