田舎移住希望の方は地域おこし協力隊が近道な気がします。。。たぶん
私の場合、以前書きましたが、ノマドワークの実践のため、自治体が用意している移住体験ハウスを利用しています。自治体によって違いますが、安価な家賃で1日から数か月、長いものでは1年ぐらい家具付きの家を借りることができます。
これらの家は田舎の中でも中心地だったり周りには何もない一軒家だったりの立地で自分の希望に合わせて選ぶことができます。だいたいは各自治体で一軒なので、早めの予約が必要ではあります。
住宅の目的が元来、移住ということで、移住に関する希望、住んでみて良いところ、困っていることなど、移住を促進するコーディネーターとお話をする機会が結構あります。
高知に来て一か月が経ち、住居を3か所移動し、いろいろな市町村の移住コーディネーターと話をする機会がありました。高知県は県、市町村をあげての移住促進をしていますが、もし、移住を考えた場合、残念ながらほとんどの市町村で、”自分が思い描いているような家”にすぐに入れることはありません。
なぬーーーーーー (# ゚Д゚)
県や自治体、こんなにも移住、移住と宣伝をしていながらなんたること!
”思い描いているような家 = 都会のような綺麗な内装の賃貸の家”
これがミソで、田舎は都会ほど競争率は高くありませんが、一度入ると退出も少なく、家自体も多くありません。条件の良い物件は人気があって田舎でもすでに埋まっているのです。特に人気の自治体は、空き家をリフォームした移住促進住宅を移住者にこんな値段でよいのか~っと叫んでしまうほど、安価に貸し出しをしています。しかも、県内移住もOKで集中しますので、そりゃよい物件は残っているはずはありません。
でも、集落は過疎化で”空き家”自体はたくさんあります。ただ、その空き家は持ち主が集落から出てしまっていて不明、家が傷み過ぎていて廃墟になっている、空いているがよそ者には貸したくないなど様々な理由であまり外には出ていません。
特によそ者には貸したくないというのは、どこの集落でもあると思います。考えてみるとわかるのですが、都会のように人が多くないため、付き合いが濃厚になります。そうなると、やっぱり素性の知れない方を招き入れるのは、難儀ですよね。
コーディネーターさんが口を揃えて言うのは、移住で大切なのは地域のネットワークの構築、つまり地域の方との近所付き合いをいかにうまくするかということ。地域に溶け込めば、田舎の方は本当に親切で世話を焼いてくれます。家を探していると分かれば、外には絶対に出ない良い条件の空き家をいち早く教えてくれたり、余っている農地や果樹園をタダで貸してくれたりとある意味至れり尽くせりです。
もう、分かりましたでしょ。明日、移住しますって言っても自治体の用意する家が無ければ移住は難しいということになります。
じゃあ、移住したい方はどうしたらよいのか?その地域を諦めないといけないのか?と不安になるかと思いますが、一番のおすすめは”地域おこし協力隊”に応募するのが移住の近道だと思います。
だいたいの田舎の地域には地域おこし協力隊というものを自治体が募集しており、過疎化で担い手が少なくなってしまった職業のサポートや観光の促進スタッフを県外から2年や3年の期間限定で雇用するというものです。隊員になると、地域に住宅や車を用意してくれる自治体が多く、そこから移住を始めるとネットワークの構築ができます。
完全移住へのステップアップといったところでしょうか。でも、地域おこし協力隊員になるには、志が必要ですし、給与水準は都会の新卒1年生を下回ることも多いので、手放しでは喜べませんね。
結局は移住される方の熱意がどこまであるかということと、タイミングなど、少しの幸運が大切なんだろうなあと思います。
GOOD LUCK !