みんなのレオ・レオーニ展を、観て雑感。
どうも。ゆめみの戸田です。
先日、ゆめみメンバーの工藤くんが「みんなのレオ・レオーニ展」についてnoteしてましたけど…
僕だって観に行く日は先々月から決めてて、「夏休みだから子どもと一緒にオフィスに出社して、そのついでに観に行こう!」って約束してたので、これに影響されたんじゃないからね!ってことで簡単に感想をまとめておこうと思います。
絵本作家になるまえのレオーニを知る。
日本に生まれ育った人は大抵、小学校で「スイミー」に出会うんでしょう。
僕は幼少期に「あおくん と きいろちゃん」や「Let’s Make Rabbits(うさぎをつくろう)」を両親から買い与えられたのがレオーニの出会いだったと記憶してますけど、要は普通に絵本作家だったと思っていたわけです。
そして自分も親となり、わが子をレオ・レオーニに触れさせるようになると、絵本作家だけじゃなくてアートディレクターもやっていたということはなにかで見聞きしていたのだけど、おまけな経歴な感じなんだろうと思っていた。
でもそれは完全に勘違いで。
アートディレクター時代の原画はとにかくグッと来くるものが多く、1940年代に印刷物にエンボス加工したアルミとか織り交ぜてたりして。幅広いグラフィックデザインの基礎がエグいほどあった人なんだということをはじめて知ることができたわけです。
絵本作家になったあとのレオーニを知る。
「スイミー」や「フレデリック」、「ぼくのだ!わたしのよ!」に代表されるように、レオーニはなんとなく寓話作家のようなイメージがあったのだけど、それだけだとここまで僕は好きになる人じゃないのに。という疑問がずっとあった。
そして今回、「想像肖像」「平行植物」のような作品にはじめて触れ、すごくちゃんとしてなかった人だった(とてもいい意味で)。知性と感性がぶっ飛んでた人だったんだ。という、なんともいえない嬉しさがありました。
永遠に観ていられるデッサン。
少し前に、自分が人生ではじめてデッサンを経験したということが大きいだけかもしれないですけれど、レオーニのデッサンの原画はとてもインパクトが強いものでした。
「はまべには いしが いっぱい」の空想の石のデッサンたち。
たしかに子どものころから何度もみたであろう石の原画を目の前にして、圧倒され、また、それは色鉛筆でも凄まじく「せかいいち おおきなうち」の原画で、ノックアウトされたのでした。
押し寄せる技法の洪水により、溢れ出る脳汁。
コラージュの切り取り方、柄のセンス。モノタイプの繊細さ、どうアクリルガッシュを使えばこういう表現になるのっていうムラ。そのひとつひとつの表現に想像力が掻き立てられ、脳汁がドバドバでした。
コラージュ。
エリック・カールも好きすぎてコラージュ。
この直前に「せなけいこ展」も横須賀美術館で観てるのですけど、これもかなりオススメなので、ぜひともセットで観に行かれると良いと思います。
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