ケニア旅行記 7/21 vol.19
ジャンボ!!!のんちゃんです
ついに公立校最終日!
最後だから色んな授業行かなきゃって思ってたけど、採点のお仕事してたらあまり授業見れなかった
最後は子どもたちにたっくさん質問できたので、とっても楽しい最終日になりました
とりあえず授業見学の記録
2年生算数の授業
割り算の勉強の流れで、お金を使って割り算を考える授業
ケニアの通貨はシリングで、コインは1,5,10,20,40の5種類があるみたい
そこから、5シリング玉は1シリング玉何個分かとか質問が展開していました
子どもたちは全体で練習した後、教科書のワークに取り組んで終わった子から先生が採点をするスタイル
ノートに練習問題を写すときコインの写真を一生懸命に模写していて、そこ時間かけなくていいんだよ、、って思ってたけど2年生らしいですよね
今日も採点のお手伝いをさせてもらったけど、全然できてない、まぁ難しいよね
40シリング玉が5シリング玉何個かという問題では、ほとんどが4枚って解答したり、
20シリング玉が10シリング玉何個という問題では、なぜか10シリング玉を2シリングだと勘違いしてる子がたくさんいた
この子たちがどのような間違いをして、なにが理解できていないのか、いつも考えてるけど解答が理解不能すぎて全く分からない
割り算をせずにそのまま40シリング玉は5シリング玉40個分って書いている子もいて、問題を理解していないと思われる子が大量にいる
この問題を最初から完璧にあっていた子は2人、1問間違いは5人くらいでそれ以外はほぼできていなかった
授業自体にはそこまで問題があるように感じなかったけどここまで差が出るのは、家庭学習ができない環境が影響しているんだろうなと思います(親が教育を受けていなくて教えられない、家に電気がないなど)
今日の授業外の部分も採点させられたけど、割り算はかろうじてできていてもかけ算は壊滅的
そもそもかけ算の問題っぽいところで足し算してる子がいて、ノートに書いてある問題しか私たちには分からないからかけ算っぽい問題も足し算ってことで採点しました
みんな頑張れ
4年生と5年生の算数採点
授業やってよ!って今日も言われたけど、前回ほどのやれよ圧がなかったのでやりませんでした
代わりに4年生と5年生の採点をした
この子たちもできる子とできない子の差は激しい+できない問題の差も激しい
今回は仮分数と帯分数の範囲
仮分数を帯分数に直したり、帯分数を仮分数に直したり、、
仮分数を帯分数にすることが全くできていなかった
9/2=6にしてる子がいたり、もう何が分からないのか分からないし何をしているのかわからない
以前の宿題を見てみても、先生は全部バツするだけでそれ以上何もしていなくて、分からないことが分からないまま放置されているんだろうなと思います
こうなっちゃう原因には先生1人に対しての生徒の多さがありそうです
お金を払うことのできない親が多いこの地域では、学校に通わせることも大変でなんとか公立校に通っている子も多い
十分なお金を持っていない人がほとんどだから、公立校は生徒の数が半端なく多い
私立はpre-primaryと小学校合わせても150人くらいしかいないらしく、お金を持っている人とそうでない人の差はかなりあるんだと思います
公立校の先生は1人で大勢の生徒を指導しないといけなくて、同じ時間帯に違う学年の授業が被ってることもある
大変だ、、と思うけども授業にはちゃんと行ってほしいです
6年生農業の授業
2時間続きの授業で、オーガニックガーデニングについて勉強してた
農薬使ってるのか?って思ってたんだけど、案外頻繁に使っているとのこと(先生情報)
農薬は簡単に購入できるので、頻度は知らないけどどこでも使われているとのことです
農薬を使った野菜を食べると病気になったり、動物にも害があるからオーガニックガーデニングをやりましょうとのこと
コンポストや動物の堆肥を使ったナチュラルな肥料を使うことが大切とも言っておりました
今日の授業見学はそんな感じです
最終日なので色々なクラスにお話に行きました
5年生
5年生絶妙に英語が通じない
今日びっくりしたのは、ピアス穴をトゲトゲした危険な植物で開けてそのまま刺してたこと
先生から最近はちゃんとした器具で穴開けるって聞いてたけど、それはお金持ちの話でできない子はいまだに植物で開けてるんだと思いました
ファーストピアスが植物ってちょっとカッコいいな
ピアスを開けるトゲトゲ植物を爪楊枝と呼んでいましたが、どうやら本当に爪楊枝としても使うようです
歯に挟まったものなどとってた
やっぱ爪楊枝なんだ!って友達と話していました
7年生
とってもいい子たち
新カリキュラムのCBCが1番最初に始まったこの子たちは中学1年生にあたる代
まじでめっちゃいい子
私が理科の授業を強制終了させて教えた日本語をめっちゃ使ってくれる
konnichiwa!って言ってくれるし、watashi ha!って言ってくれる
名前を後に続けてくれって思ってたら、なぜか「私はのんちゃん」って言ってくるから、間違えて覚えている可能性が出てきて恐ろしいです
※のんちゃんとは呼ばれていないけど私の名前呼ばれてます
象とかりんごとか猿とかも覚えていて、記憶力がとってもいいなと思います
マサイ語やスワヒリ語で全部教えてもらったけど、発音難しいし分からなさすぎて全部忘れました
この子たちは授業のプロジェクトで何かを作成していた
ちょっと何なのかは分からないんですけど、トンカチ使って木を組み立てていました
6年生
6年生は来い来い圧が強くて、来た当初からずっと教室に行ってた
2クラスあるうちの1つにかなり絡まれていて、私は行くたびに絵を描かされていました
今日は最後なのでそのクラスに行って色々質問をしてみた
(一部他学年の回答も含まれています)
なんか授業形式になってて、質問したらみんな手を挙げて「teacher! teacher!」って言ってくる
他の質問他の質問!って逆に質問を要求されて困りました
「親の仕事はなに?」
・建設
・エンジニア
・先生
・農家
・ウシヤギ売る
・母は家にいる
・服作る(8年生の親)
・(多分)放牧(7年生父親)
(・ドクター、パイロット ちょっと嘘っぽい)
「兄弟何人いる?」
・一人っ子(クラスに3人くらい)
・4人-30人まで様々
・7人姉妹
姉妹だけ割といる、30人兄弟とか考えられないけどありえるらしい
お父さんが色んな人と子供を作っていっぱいいる的な子もいた(多分)
とりあえず2人兄弟はいませんでした
私は2人兄妹ですが、なんで2人なの?お母さんとお父さんいないの?って言われました
日本では定番の数やで、、、なんで2人かは知らんで、、
みんななぜか兄の名前を知りたがるので教えといた(両親の名前も以前教えたから、このクラスの子たちはうちの家族の名前言える)
「なんで学校で勉強しているの?」
・将来のため
・お金を稼ぐため
・教育をもっとしりたい
・もっと勉強する必要があるから
・大統領になるため
大統領になりたい子、冗談混じりなのかなって思ってたけど割と真剣だった
授業もしっかり受けてるし、英語もめちゃめちゃできる
他の子が言ったことで理解できなかったことを丁寧に解説してくれるし、かなり賢い
是非とも大統領になってほしいものです
「朝と夜食べた?」
ほとんどがYES
ただ、一部の家族はお金がないから朝ごはんを食べられない子もいるって教えてくれた
昨日の夜ご飯は、ウガリ、チャパティ、ライス、豆、ギゼリなどなど
「環境問題って聞いて何思い浮かべる?」
・水質汚染
・食べ物、水、薪の不足
・大気汚染
・教育、お金の不足
最後のやつはもはや環境問題ではないけど、この子たちの捉えている環境は前回も書いた通り地球環境ではなく地域環境だからこの回答が来たのかもと思いました
環境問題っていう言葉を地球環境として私たちは使うけど、それは身近な環境が危機的状況ではないからこそ俯瞰的に物事を捉えることができているのかもしれません
たった一つの質問だけど、なんだか色々考えさせられました
「行きたい国は?」
・日本
・イギリス
・タンザニア
・オーストラリア
・ブラジル
・アルゼンチン
・アメリカ
・中国
・韓国
・ロンドン
・ナイロビ、モンバサ
最後二つは国ではないけど、小学生なので判断できていないのでしょう
ナイロビとモンバサに関してはケニアの話なのでちょっと微妙だけども
イギリスが含まれているんだ!って思いました
ケニアはイギリスの植民地だったので、イギリスに対してそこまで肯定的なイメージを持っていると思っていなかったのもありとってもびっくり
まぁ子どもたちにとっては昔の話だし、ケニアで学ぶ以上イギリスの名前は1番よく聞くから行ってみたいと思うのかな?とも思います
「家で勉強してる?」
YES!!
これはそれ以上深掘りしていないけど、テレビは8人中2人ある感じだから夜になると勉強はできない子が多いかもです
家で勉強していても親が教えられない家庭がほとんどなので、自分でどこまでできるかが勉強の質に関わってくる気がします
その後は逆に質問に答えてた
「日本が直面している問題は?」
「日本の首都は?」
「日本の総理大臣は?」
など日本に関する質問から
「好きな食べ物は?」
「ベストフレンドは?」
「思春期は?」
「ケニアの食べ物好き?」
「この男の子好き?」4人くらいの男の子グループに誰が好きか確認された
「チキン好き?」からの「好きなら僕があげるから日本に持って帰りなよ!」無理だわ
ちょっと惜しかったのが、ペンくれたらマサイのブレスレットあげるよ!って言ってくれた子に反応する前に他の子が日本語で名前かけかけ言うからそっち対応してたらその話が消えたこと
ほしいよ、、、くれ、、、、、、、
あとは、こいつは黒いから猿みたいなやつなんだっていう子に対してこいつは人間だよ!って言う子もいて、人間だよなぁと思いながら聞いてました
マサイの言葉も教えてくれたけど、イパスパの挨拶をした後はエーって言ってたらいいんだよと言われ、何言ってるか分からん言葉にひたすらエーって言ってたらなんかウケてた
最後はみんなで記念写真
前向いて!って言ってたのにほとんどが私たちの方向いてて面白い
今日は先生たち全員にプレゼントも渡した
先生たち全員がとっても親切にしてくれて、本当は仲良くなった人にだけペンあげる予定だったけどみんなと仲良くなってしまったから全員にあげました
父から追加で送られてきた黒のペンめちゃ役だった
親から送られてきたもの&用意しとけと言われたものがケニア生活めちゃめちゃ役に立ってて、もしかして予知能力、、?ってくらい大活躍
ちなみに寮のテイクフリーで置いてあったシールも大活躍で、採点した子どものノートに貼ったり新品はちっさい子の先生にプレゼントしたりと本当に役立ってる
ちなみに机にシール置いてどっか行ったらシール減ってることが何度もあって、盗まれてる、、、って思ってたら先生のスマホの裏にめっちゃ貼ってあった
いや言ってから取れよとか思ったけど、hurryって書いてあるシールとか女の子のシールとかねこのシールとか、めっちゃ貼ってあってさすがに笑いました
使ってたシールは置いてきたので、先生たち自由に使ってもらえると嬉しいです
そんなこんなで最後は仲良くしてくれた先生と記念撮影
3年生の先生からは、新カリキュラム以前の8-4-4システムについて説明してもらった
4年あまるじゃんって思ってたけど、8年間がプライマリー、4年間がセカンダリーになってその後の4年は大学の扱いになるらしい
ただ大学に行く人はかなり少ない
一応勉強がどの程度できるかで大学に行けるか、ディプロマに行けるかなど決まるらしいけど、ほとんどの人が専門学校に行くらしい
その理由は、資格を得ることで仕事が見つけやすいから
大学に行って学位をもらっても仕事には活かせないから、あまり行く人いないらしい
先生は6人の娘がいて、2人は教師、3人は大学生(ユニバーシティではない、ディプロマなどでオーガニック農業について勉強してたりするらしい)、1人は3歳とか
先生が53歳なのに3歳の娘、、、って思ったけどちょっとよくわかんない
孫もいるらしく、孫は来週から行く私立に2人行ってるらしい
先生方にプレゼント渡して最後にいつも行き帰りお世話になってる先生に帰り渡そう!って思ってたら、先帰ってたびっくり
あんなにお世話になったのにまさかのプレゼント渡せていません
ご近所だから会えることを願っている、、
そんなこんなで帰宅
帰宅途中にトイレの穴見てきたけど、危険だから立ち入り禁止になってた
帰ったらホストファザーとアンボセリについてお話をした
私たちはもう娘だから、お金を取らずガイドしてくれるらしい
ケニアには国が管轄している国立公園が2つあって、その一つがアンボセリ
ホストファザーは管轄する政府の1人で、アンボセリを担当していたらしい
もう定年してるけどとんでもないガイドをつけて日曜にアンボセリ行くことになった
国立公園に行く前に注意事項(大声出すなとか、歩きやすい靴でとか、暑いから水持って行くこと、ゴミは外に捨てないことなど)
マサイマラは市が管理してる保護区だからちょっと違うらしい
ちなみにアンボセリはマサイ語で「dust」って意味らしい
砂埃やばいんだってことが分かりました
キリマンジャロは2個の峰しかないと思ってたら、シラっていう3つ目の峰もあるらしい!!
2つしか見えないからそれしかないと思ってたらまさかの3つ目
アンボセリでは見えるらしいからどうかキリマンジャロがシャイではありませんように…
ちなみに朝は見えるキリマンジャロだけど、てっぺん赤いなぁってぼーっと思ってたら、キリマンジャロが1番最初に太陽を見るんだってホストファザー言ってて、赤いのそっか!!!ってとても感動した
考えたら分かることだけど何も思ってなさすぎて、最初に太陽見るんだ!!そうだ!!って気づけてとても嬉しい
日曜が本当に楽しみだ、ホストファザーからはたくさん質問していいよって言われている
これは張り切って質問しないといけない、何か質問がある人ぜひ教えてください
本日の学び(?):