見出し画像

【社内のあらゆることは文字に起こせ】考えを明文化すれば、離職率は低くなる。

経営者、並びに起業家は考えを明文化することが非常に大切である。文字文化を作った古代の人々はすこぶる優秀だったのだと思う。文字に書き残すこと程、重要なものはこの世の中に2つと無いのかもしれない。

人生で生きていると、社訓を目にすることがあるのではないだろうか。企業によって社訓は様々であるが、(失礼かもしれないが)「努力 忍耐 愛」と言ったようなよくわからない文字が書いてあったりする。また、企業理念などもHPを見れば書いてあるものだ。さて、考えてほしい。これらに疑問を持ったことはないだろうか。「こんな文章を掲げて/朝礼で読ませて」何の意味があるのだろうか、と。

自ら事業を興してようやくわかったことだが、明文化することによるメリットは二つある。一つ目は理念を明確になること。二つ目は社員の不明確な部分をなくし、ストレスをなくすこと。

まず一つ目は理念が明確になることである。経営者という生き物は、息を吐くと同時にいう事が変わるものである。目まぐるしく市場は変化し、競合も多くなる中でどうすれば会社により多くのお金を貯められるか、そしてどうすれば顧客を喜ばせ、今後も事業拡大することが出来るかを考える。

従業員は目先の業務を見ているが、管理職は半年先を見、経営者は数年先を見据えて動いていくのであるから、発言が常に変わる(あるいは従業員から見て違和感を感じる)ことは不思議ではない。

しかし、根本的な部分ー、いわゆる理念であったりルール等は基本的に揺るがないものであり、会社の根本である。それらを明確にすることで正しい判断をすることが(明文化しない場合と比べて)容易になると言える。


二つ目は社員の不明確な部分を無くし、ストレスを軽減することにある。私が初めてチームを組んだ時、相手に現在の商品と売り方を教え、営業して売り上げを上げるように頼んだことがある。自分も同様に販売していたのだから、当然売り上げを上げること等難しくないだろうと考えていた。しかし、実際はどうなったか。売り上げが下がるどころが、売り上げが立たなかったのである。

結局のところ、人が誰かにお願いをする際に、結果をお願いしてはいけないのである。例えば、売り上げを上げてほしい、彼女が欲しい、商品が欲しいなど、こういった結果を従業員にお願いすると必ず失敗する。

売上を上げてほしいなら、あらかじめリストを用意して話す内容を紙に書いてその通りに電話してもらう。彼女が欲しいなら○○さんとご飯に行きたいからセッティングしてと頼む。商品が欲しいなら展示会に行かせ全商品のカタログをもらってくるなど、結果ではなく行動にフォーカスしなければならない。

会社のあらゆる物事が明文化されていないと、結局何をすればよいのかわからず、従業員は機能しなくなる。また、上司も経営者も思うような形で動いてもらえず、結果上層部に仕事が溜まると不満が噴出してしまう。理念やルール、マニュアルなど社内に関することは全て、文章にて事細かく明文化することが非常に大切なのである。


物事を明文化することは非常に面倒なものである。センス的なものであったり、ニュアンス的なもので伝わりにくいものも多くあるだろう。それでも、社内の物事を明文化することは、経営者にとっても従業員にとってもメリットのあるものであり、事業の簡素化につながる唯一の方法なのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?