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<GRITとは外圧のデザインである>76/100


GRITはモチベーションとは違う

GRIT、それはやり抜く力

成功者に共通する因子だと言われています。成功する唯一の秘訣は「成功するまでやめないこと」ですから、たしかに納得です。

ではGRITは先天的に備わった才能か?それとも後天的に獲得する能力か?
前者だと救いがないので、できれば後者であってほしいけれども、どうにも血と汗の匂いがするというか、ものすごいストイックな人にしか宿らなそうな印象があります。

でも本当にそうでしょうか?

どんな偉大な選手にも、感情やモチベーションの浮き沈みはあります。やる気が毎日MAXな人などいないとすれば、なぜ努力を続けられる人とそうでない人がいるのか。

意志の強さが無関係とは思いませんが、どうもGRITのコツはそれ以外にもありそうです。
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好きではないことにこそGRITしたい

GRITを手に入れる方法をAIに聞いてみると、情熱・目標・成長マインドなど、そりゃそうだろという言葉が並びます。情熱を持てる対象(=好き)が見つかれば、親や教師に言われなくてもGRITできるのが人のサガ。

おそらく人は「好きではないことにこそGRITしたい」という悩みがあるように思います。

①歯磨きは好きではないが、虫歯になりたくないから食後は歯を磨きたい
②勉強は好きではないが、将来の選択を広げるために学力を上げたい
③運動は好きではないが、健康のために怠惰な自分を変えて運動したい

情熱は持てないが、大事なことを続けるためのコツは何でしょうか。情熱に依存しないGRITの獲得方法がわかれば、好きなことはもっとパワフルに、大事なことは淡々と継続することができるようになるかもしれません。
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B面思考「BADを避ける」

僕が勝手に「B面思考」と名付けている考え方があります。

物事を表からだけではなく、裏からも見ることで、捉えどころのないものの輪郭が見えてくるように思います。GRITが欲しければ、何がGRITを奪うのかを考える。GOODを追求して迷子になる人は、BADを避けれたらGOODというように思考を切り替えてもいいかもしれません。

知人から「20秒ルール」なる言葉を聞きました。人は取り掛かるまでに20秒以上かかる物事を先延ばしにする傾向があるというもの。つまりGRITを邪魔する、人の行動を阻害する最初のBADは時間(あるいは手間)と言えそうです。

朝走ると決めたとして、服が見つからない・靴が見つからない、よし、今日はやめておこう!(僕も何度も身に覚えがあります)

極端ですが、ランニングできる格好で寝ればいいし、走れる靴を普段から履いていれば、このBADはクリアできます。寝起きが悪い子どもが遅刻しないために、明日の服を着て寝るみたいなものですね。

GRITするために、BADを避ける。アイデアはまだまだ出そうです。僕が知らないこともたくさんあると思います。重要なことは、意志の力をあてにするのではなく、環境の圧力(外圧)をデザインすること。これが僕が「GRITとは外圧のデザインである」と言ってみる理由です。

この分野に興味がある方、ぜひ議論させてください!


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