書道玄海社

書道団体・書道玄海社です。 書道の楽しさ、奥深さを伝えていきたいと思います。 一人でも多くの人の人生が、書道を通して豊かになりますように。 ウェブサイトはこちら▶︎ https://shodogenkaisha.org/

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最近の記事

古文字あれこれ【トンパの世界】        「羌(きょう)」の古文字

こんにちは、書道玄海社・師範の加藤双涛です。 こちらでは、シリーズで「古代文字あれこれ」について綴っていきたいと思います。 今回は【トンパの世界】「羌(きょう)」の古文字についてです。 トンパ(東巴)文字は、中国の雲南(うんなん)省、ナシ(納西)族の伝統文化で、発祥の年代は不明ですが1000年以上にわたって使われてきた象形文字です。絵文字に近く、具体的で楽しい文字です。トンパとよばれる坊さんにより経典や宗教儀式(ナシ族の宗教、歴史、哲学、医学、芸術など)の記録として残されて

    • 古文字あれこれ【簪(かんざし)】その5

      こんにちは、書道玄海社・師範の加藤双涛です。 こちらでは、シリーズで「古代文字あれこれ」について綴っていきたいと思います。 「無」の古文字  ソクラテスは、「自分は知らないということを知っている」、という“無知の知”で知られています。実際、たとえば朝の散歩で目にする道端の雑草の葉一枚をとっても、その中で行われている事柄について何を知っているかと問われれば私は知りませんし、ほとんどの人も恐らく知らないといっていいでしょう。たとえば葉緑体による光合成は知っていても、その初期過

      • 古文字あれこれ【簪(かんざし)】その4

        こんにちは、書道玄海社・師範の加藤双涛です。 こちらでは、シリーズで「古代文字あれこれ」について綴っていきたいと思います。 熱帯雨林は、『奇跡の薬』の宝庫  アマゾンの熱帯雨林は、地球上の熱帯雨林の総面積のおよそ半分を占め、南アメリカの八つの国にまたがり、無類の土地、比類なき森、地上のどこよりも動植物の種類が多いといわれます。「世界の肺」ともいわれ、世界の二酸化炭素の吸収という地球温暖化の防止という観点からも、その存在は偉大なものがあります。  前に紹介したマーク・プロト

        • 古文字あれこれ【簪(かんざし)】その3

          こんにちは、書道玄海社・師範の加藤双涛です。 こちらでは、シリーズで「古代文字あれこれ」について綴っていきたいと思います。 「才と在」の古文字  白川静によると、「風邪(かぜ)も“ふうじゃ”という神さんです」といいます。邪神ですが神様なので大切に扱わなくてはならない。しばし滞在いただいて、丁寧にお見送りし、お帰りいただく。古い時代の日本では、山や川、石ころに至るまでどこにでも神さんはいました。仏さまも神さまも一緒で総ての“もの”に宿り、人々を謙虚にし、畏(かしこ)くする。

          古文字あれこれ【簪(かんざし)】その2

          こんにちは、書道玄海社・師範の加藤双涛です。 こちらでは、シリーズで「古代文字あれこれ」について綴っていきたいと思います。 簪(かんざし)はおしゃれ? 櫛や簪(かんざし)は我々日本人にはなじみの深いもので、日本でいつ頃簪が使われるようになったかは、たとえば国際文化学園(東京都渋谷区)の美容考古学研究所の調査などから、古く縄文時代に遡るといわれています。その根拠としてあげられているのが土偶です。        (青森県で出土した土偶 出典:Wikipedia) 土偶のほ

          古文字あれこれ【簪(かんざし)】その2

          古文字あれこれ【簪(かんざし)】その1

          こんにちは、書道玄海社・師範の加藤双涛です。 こちらでは、シリーズで「古代文字あれこれ」について綴っていきたいと思います。 「斉」と簪(かんざし)   新型コロナウィルスの感染者は、世界でついに1億人を超えたといいいます。医療関係者を始め人々の懸命な努力にもかかわらず、未だ世界規模の収束のめどが立たず、まさに“混沌”の渦中にあり出口がみえません。 この“混沌”の対極にあるのが、 “斉”で、“せい”あるいは“さい”といい、“ととのう、ひとしい、つつしむ”などと読まれます。一

          古文字あれこれ【簪(かんざし)】その1

          左利きの生徒さんへの書道の指導③ー中川雨邨先生の場合

          左利きの生徒さんの指導の仕方につきまして、 書道玄海社・師範の中川雨邨先生 にお話を伺いました。 毛筆と利き手の関係についてはこちらの記事へ <主宰されている書道教室の概要についてお教えください> 茨城県牛久市で書道教室を開設しています。 玄海社の硯友支部としての指導歴は18年です。 生徒さんの性格を把握し、一人一人に合った一番良い指導法を見つけ、本人が上達できるように導いています。 <左利きの生徒さんへの指導はどのようにされてますか> 初めて教室に入ったお子さんは、左

          左利きの生徒さんへの書道の指導③ー中川雨邨先生の場合

          左利きの生徒さんへの書道の指導②―加藤双涛先生の場合

          左利きの生徒さんの指導の仕方につきまして、 書道玄海社・師範の加藤双涛先生 にお話を伺いました。 毛筆と利き手の関係についてはこちらの記事へ <主宰されている書道教室の概要についてお教えください> 2002年ごろから米軍横田基地とあきる野の自宅でクラスを開いてきました。横田基地の方は2年ほど前にに同じ玄海社・準師範の宇野双隆さんに引継ぎ、現在はあきる野市の自宅(SOTO書道塾https://www.katosoto.com)で教えています。 <左利きの生徒さんへの指導は

          左利きの生徒さんへの書道の指導②―加藤双涛先生の場合

          左利きの生徒さんへの書道の指導①ー池山光琇の場合

          こんにちは、書道玄海社・師範の池山光琇です。 東京都世田谷区で約30年、光栄書道会を主宰しております。 教室をやっていて行き当るのが、利き手の問題です。 左利きのお子さんをお持ちの親御さんの中には、書道は右手で書かせた方がよいかどうか、悩まれている方もいらっしゃると思います。 冬休みといえば、小学校3年生からは毛筆での書き初めの宿題がでて、ご家庭での指導は難しいというお話を耳にし、単発での書き初め指導をお引き受けしています。 今回もその中に、小学5年生の男子で左利きのお子

          左利きの生徒さんへの書道の指導①ー池山光琇の場合

          古文字あれこれ【宇宙】その2

          こんにちは、書道玄海社・師範の加藤双涛です。 こちらでは、シリーズで「古代文字あれこれ」について綴っていきたいと思います。 帰ってきた玉手箱 はやぶさ2のカプセルが無事回収されました。リュウグウ由来と思われる岩石やガスも回収されたようです。リュウグウは非常に黒い小惑星で、有機物や水を含むとみられる「C型」(炭素の元素記号)の岩石からなり、地球の水や生命の起源への手掛かりが期待されるとともに、太陽風やエネルギーの異なるいろいろな宇宙線や荷電粒子にさらされて生ずるヘリウム、ネオ

          古文字あれこれ【宇宙】その2

          古文字あれこれ【宇宙】その1

          こんにちは、書道玄海社・師範の加藤双涛です。 こちらでは、シリーズで「古代文字あれこれ」について綴っていきたいと思います。 はやぶさ2 小惑星探査機「はやぶさ2」が12月6日に地球に、小惑星「リュウグウ」の地下20mのところから採取した石や砂が入っているカプセルを持ち帰るとのニュースが流れています。以前に話題となったS型小惑星のイトカワよりも太陽系形成初期の有機物や含水鉱物をより多く含んでいるようで、太陽系の成り立ちや地球上の生命のみなもとを解き明かす手掛かりが得られるかも

          古文字あれこれ【宇宙】その1