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書籍分類/IT技術書ではないけどITエンジニアに役立つ本

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IT技術書ではないけどITエンジニアに役立つ本の紹介記事です。
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2023年8月の記事一覧

蔵書紹介:ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち/酒井穣

本の概要『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』 ビジネスケアラー(働きながら介護をする人)と介護の現状や、介護と仕事を両立する方法が書かれている。社会的に少子高齢化で働き盛り世代の介護が問題になっている中で、介護者本人の心構えや動き方、そして会社側の制度や介護者への理解について説明されている。 購入経緯と読書状況書店の新刊の棚で見つけてジャケット買いした。私自身が会社員で働きながら親の介護を始めたことや、会社の管理職として社員が仕事と家族を両立できるような環境

蔵書紹介:プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本/橋本将功

本の概要『プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本 交渉・タスクマネジメント・計画立案から見積り・契約・要件定義・設計・テスト・保守改善まで』 システム開発のプロジェクトマネジメントについて書かれている。フェーズ別の注意事項や基本的な進め方や、プロジェクト計画・見積・契約・保守などに言及しており、実践的なノウハウが詰め込まれている。一方で図表が少なく文量が多かったり、具体的な進め方や成果物についての説明は少なかったりするので、別の教材やインターネット上の情報も併用するほう

蔵書紹介:PMBOKはじめの一歩/飯田剛弘, 奥田智洋, 國枝善信

本の概要『PMBOKはじめの一歩 スッキリわかるプロジェクトマネジメントの基本』飯田 剛弘 (著), 奥田 智洋 (著), 國枝 善信 (著) プロジェクトマネジメントの大まかに知るための基礎知識が書かれている。半分がケーススタディで、残り半分がPMBOKの解説とQ&Aになっている。読み物の性質が強く、辞書引き的な使い方は想定しづらい。特にケーススタディは読みやすく書かれているので、プロジェクトマネジメントの入門書として使うのが良いだろう。 購入経緯と読書状況先に紹介した『

蔵書紹介:プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門/広兼修

本の概要『プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門: PMBOK 第6版対応版』 プロジェクトマネジメントやPMBOKの概要が書かれている。本書はPMBOK自体の説明もあるが、どちらかと言えばPMBOKをどうやって使うかの話が多く見える。文字の量や図の使い方が自動車教習所の教本のテイストに似ている。 購入経緯と読書状況先に紹介した『図解入門よくわかる 最新PMBOK第6版の基本』『図解即戦力 PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書』と同様に、担当プ

蔵書紹介:図解即戦力 PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書/前田和哉

本の概要『図解即戦力 PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書』 PMBOKの概要の解説が書かれている。章立てがプロジェクトマネジメント・プロセスの5つのプロセス群で分かれており、各テーマが見開き2ページ(たまに4ページ)に要約されているため、広く浅く理解できるようになっている。また、図表が多くて読みやすい。ただしその分、詳しい説明、具体的な活用例、試験問題が弱いので、別の教材で補う必要があると思う。 購入経緯と読書状況先に紹介した『図解入門よくわかる

蔵書紹介:図解入門よくわかる 最新PMBOK第6版の基本/鈴木安而

本の概要『図解入門よくわかる 最新PMBOK第6版の基本』 PMBOKの翻訳者によってPMBOKについて解説されている。全体を網羅しており教科書的な使い方が想定されるが、図解入門と銘打つ割には文量がかなり多いので入門者には難しいかもしれない。PMBOKの書籍は意外と種類が少ないため、本書は貴重な存在と言える。PMP取得を目指す人が読むイメージだが、PMPを目指す人は絶対数が多くないと思うので、売れているのかは興味がある。 購入経緯と読書状況先に紹介した『先制型プロジェクト・

蔵書紹介:世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント/G.マイケル キャンベル, サニー ベーカー

本の概要『世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント【第3版】』G.マイケル キャンベル (著), サニー ベーカー (著), G.Michael Campbell (原名), Sunny Baker (原名), 中嶋 秀隆 (翻訳) プロジェクトマネジメントの基本事項について入門向けに説明されている。先に紹介した『先制型プロジェクト・マネジメント』と比べると本書はPMBOKの知識エリアに準拠して丁寧に説明されており、そのぶんページ数が多くなっている。併せて読むと良いだろ

蔵書紹介:先制型プロジェクト・マネジメント/長尾清一

本の概要『先制型プロジェクト・マネジメント―なぜ、あなたのプロジェクトは失敗するのか』 プロジェクトマネジメントについて書かれている。PMBOKをベースにしているが、知識体系や資格取得よりも実践的な方法論について書かれているイメージがある。発行年が少し古く、クチコミの評判はまちまちのため、今から学ぶならもっと新しくて評判が堅い本を選ぶほうが良いかもしれない。 購入経緯と読書状況新卒3〜4年目の頃に仕事でプロジェクトマネジメントを学ぶために購入した。しかし会社の研修では別の教

蔵書紹介:一番伝わる説明の順番/田中耕比古

本の概要『一番伝わる説明の順番』 人にわかりやすく伝えるための説明の順番や自分の思考・相手の思考の整理の方法が説明されている。目指すところは『考える技術・書く技術』と似ているが、本書はより実践的でわかりやすく、またアプローチが少し異なるように思う。両方合わせて学ぶと良いだろう。 購入経緯と読書状況書店で見つけてジャケ買いした。昔から後輩や同僚の説明のわかりづらさにストレスを感じることが多く、毎回改善提案を出すのも煩雑で、基礎スキルとして書籍を読んで体系的に学んでもらいたいと

蔵書紹介:問題解決力を高める「推論」の技術/羽田康祐 k_bird

本の概要『問題解決力を高める「推論」の技術』 論理的推論の手法である帰納法(枚挙的帰納法)、演繹法、アブダクション(逆行推論法)について書かれている。推論は問題発見や問題解決の解答ではなく解法にあたるもので、幅広い知識領域やシチュエーションで使うことができ、特に情報が足りない状況や想定外の状況で判断しなければならないときに有用と言える。仕事で使えるスキルなので、本書で体系的に学ぶと良いだろう。 購入経緯と読書状況書店で見かけて、仕事で使えるスキルを身につけたいと思って購入し

蔵書紹介:とにかく仕組み化/安藤広大

本の概要『とにかく仕組み化 ── 人の上に立ち続けるための思考法』 ベストセラーの『リーダーの仮面』『数値化の鬼』に続くシリーズ3冊目。仕事のマネジメント法として、属人化を排除して組織やルールのレイヤーで仕組み化することで改善する考え方が書かれている。 購入経緯と読書状況人気シリーズの最新作が発売されたことを知って購入した。『リーダーの仮面』『数値化の鬼』も購入しているが、本書も含めて買っただけで満足してしまいまだ読めていない。

蔵書紹介:教養として知っておきたい33の経済理論/大村大次郎

本の概要『教養として知っておきたい33の経済理論』 経済理論や経済学の基本について、元国税調査官である著者の経験と紐づけて説明されている。アダム・スミス、マルクス、ケインズ、囚人のジレンマ、ナッジ理論、プロスペクト理論などの名前は聞いたことがあるような概念が33個取り上げられている。浅く広く学ぶのに良いだろう。 購入経緯と読書状況書店で見かけて購入した。行動経済学に興味があるが『ファスト&スロー』のような本格的な書籍には手が出づらいため、まずは入門的に学ぶのに本書はちょうど

蔵書紹介:ファスト&スロー/ダニエル・カーネマン

本の概要『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』ダニエル・カーネマン (著), 村井章子 (翻訳) 心理学者であり行動経済学者でもある著者が、行動経済学、認知心理学、統計学について書いている。行動経済学の書籍としてダン・アリエリーの『予想どおりに不合理』と同じようによく読まれているが、行動経済学の再現性の問題についてダン・アリエリーと同じようにダニエル・カーネマンの一部の理論も指摘されているため、安直に信じすぎないように気を付けながら活用するのが良いだろう。

蔵書紹介:プロダクトマネージャーになりたい人のための本/及川卓也

本の概要『プロダクトマネージャーになりたい人のための本 エンジニアからプロジェクトマネージャー・事業企画・経営コンサルタント・デザイナー・現役PMまで』及川 卓也 (監修), 松永 拓也 (著), 山本 航 (著), 武田 直人 (著) プロダクトマネージャーのスキル体系、キャリアプラン、転職活動、立ち回りについて書かれている。具体的な活動の方法論や事例への言及はほとんどない。 購入経緯と読書状況何年か前にプロダクトマネージャーに似た仕事の経験があり、当時はわからないこと