【選手紹介】第93回選抜高校野球 観たい選手まとめ【前編】
どうもどうも。今年もセンバツ高校野球の季節がやってきました。あの騒動は収まる気配も見えませんが、一応去年に比べれば得体の知れたものになっています。現地で観られるに越したことはありませんが、最悪、無観客ででも開催してもらって、選手たちのアピールの場を確保してほしいと思います。
さて、昨年に引き続き、「僕が観たい選手の名前を書き殴ったnote」をお届けします。以前から注目していた選手、様々な情報を得る中で気になった選手、ただのファンな選手など、私自身の観戦用メモをインターネット上にひけらかしたものです。これを読んでくださった方の何かの助けになれば幸いです。
今年のセンバツとドラフト
昨年のセンバツ記事では「目ぼしい選手はほぼ網羅できる大会」と評しましたが、今年はセンバツに出られない注目選手がまあまあいます。ですが、決して今大会がしょぼいということではなく、むしろ去年よりもドラフト候補が豊作であると言えるかもしれません。特に投手に有望な選手が多く、昨年時点で150キロを超えている人がわんさかいます。森木大智(高知)や風間球打(ノースアジア大明桜)、柳川大晟(九州国際大付属)などはぜひとも見てみたかった投手です。野手は今年もスラッガー系が豊富。センバツに出ない中では徳丸天晴(智弁和歌山)や吉野創士(昌平)などが挙がります。一方、二遊間と捕手はやや人材不足な印象。ここからのアピール次第で大逆転の可能性があります。
北海
エースの木村大成は180cmの大型左腕。最速145キロの直球と消えるスライダーを武器に、北海道大会では8試合52.2回を投げて72奪三振。それでいて与四死球10と制球力もあります。先日の紅白戦では144キロをマークしたとのことで、センバツでの出来次第では今年の高校生No.1左腕になるかもしれません。宮下朝陽は1年夏から4番を打つ大型遊撃手。道大会では9試合で3本塁打、打率は.559でした。二遊間は全体的に人材不足なので、ショートをちゃんと守れるようならかなり評価が高まるでしょう。
仙台育英
伊藤樹はプロ注目の最速147キロ右腕。1年時から主力格で経験を積んでいるバランス型の投手です。そんな伊藤は東北大会では1試合6回しか投げませんでしたが、伊藤が投げた花巻東戦以外は圧倒的なスコアで勝利しています。それらの試合では新2年生の古川翼と小林寛大の両左腕が活躍。その他、ショートから転向した松田隆之介は公式戦20回で25奪三振、186cm右腕の中村和寛も最速150キロに迫るということで、投手の層が非常に厚くなっています。続いて野手。キャッチャーの木村航大は1年夏から背番号2で多様なタイプの先輩投手たちをリードしてきた経験があります。ショートの渡邉旭は打率.438で4盗塁、ファーストの吉野蓮は打率.433でパワーがあり、投手も務めます。1番を打つ浅野洸司は9試合で8盗塁。チーム全体では9試合で34盗塁を決めていて、機動力を活かした攻撃を見せます。打順はまだ下位ながら新2年生184cmの右の大砲・岡田大成も気になります。
柴田
注目は、センバツ初出場の原動力となったエースの谷木亮太。東北大会の決勝は500球の球数制限でほとんど投げられず大敗を喫したものの、八戸学院光星、東日本国際大昌平、日大山形と各県の1位校を破っての準優勝。それも、仙台育英より1試合多かったことを考えれば大健闘です。打線は飛び抜けた力があるわけではないものの、公式戦11試合で3本塁打を放った5番の村上太生輔、新チームになってから41試合で41盗塁を決めた超俊足の1番・我妻秀飛は見てみたいです。
健大高崎
「機動破壊」も今は昔。新3年生全員で200本以上の本塁打を放った、強打で勝ちあがるチームになりました。その打線で4番を担うのは小澤周平。1年から主軸を務め、高校通算で35本の本塁打を放っています。強打の二塁手としてプロも注目しています。捕手の綱川真之佑は打順こそ8番ですが21本塁打とパワーがあります。櫻井歩夢は驚異の打率.639を記録。チーム全体でも打率.389という圧倒的な打力を誇ります。エース格の145キロ右腕・今仲泰一の怪我が癒えていれば、投手陣もより盤石になります。
常総学院
ともに最速が140キロ台後半の本格派Wエースに注目。1番をつけた秋本璃空は176cm/80kgの堂々たる体格でMAX145キロ。見た目によらず(失礼)多彩な変化球を投げ、制球力もあるようです。10番をつけた大川慈英は170cm/70kgで秋本よりは細身ながらMAX146キロ。誤植じゃなければ名前の読みは「じぇい」。打線に派手さは無いですが、三輪拓未はプロ注目のショートとのことで打率.405をマークしています。
東海大甲府
ショートの中澤空芽は動画を見る限り守備力がありそう。名前の読みは「くうが」。余談ですが、某チームには「あぎと」という選手もいて、親がそういう世代なんだなあと思いました。新2年生の猪ノ口絢太は打率.469にチーム最多の13打点と大暴れ。「藤原恭大2世と呼ばれたい」と本人も語っているそう。体格も十分で、今後も追いかけたい選手です。
専大松戸
エースの深沢鳳介はサイド右腕。同校OBで同じサイドの横山陸人とは異なる技巧派です。吉岡泰道は4番を打ちますが通算8本塁打でパワーヒッターというわけではなく、チームトップの打率.447を残して好きな選手はイチローな巧打タイプの打者です。スラッガー系ではないのにポジションがレフトということなので、守備力を確認してみたいです。
東海大相模
「アグレッシブ・ベースボール」で知られ、毎年のように強打のチームを作り上げますが、現時点では投手力に目がいきます。エースの石田隼都は細身の左腕で最速は142キロ。投球テンポが異常に速く、昨夏の甲子園交流試合では大阪桐蔭を苦しめました。速球派というわけではありませんが、イニング以上の三振を奪っていて四球も少なく抑えています。また、金城龍彦氏の次男である金城龍輝は最速143キロのパワー系、18試合83イニングで115奪三振を記録した大森幹大も控えています。野手では、世代トップクラスのショート守備を誇る大塚瑠晏に注目。1番打者として高い出利率を残せるのも魅力です。柴田疾は右のパワーヒッターで、公式戦9試合で4本塁打。投手としてマウンドに上がっても最速141キロを記録します。
東海大菅生
素晴らしい選手を揃え春夏の甲子園出場を有力視されながらもなかなか縁が無かったチームを、今回ようやく見ることができます。本田峻也は低めのアームアングルでインステップする変則左腕で最速は143キロ。鈴木泰成は185cmと長身の新2年生で期待の右腕。福原聖矢(新2年生)は中学時代から名をはせた捕手。昨年は1年生ながら夏の独自大会で捕手も二塁手もこなしました。新チームでは2番捕手。公式戦8試合で12盗塁とスピードもあります。小池祐吏(新2年生)は小池正晃コーチの息子で、昨秋から5番三塁に定着。小山凌暉(新2年生)は背番号15ながら3番右翼で活躍し、チームトップの15打点をあげました。
中京大中京
旧チームは高橋宏斗が中日からドラフト1位、中山礼都が読売からドラフト3位で指名を受けるなどタレントが揃っていました。新チームのエース・畔柳亨丞も高橋に勝らずとも劣らない好投手です。「あぜやなぎ」と違うで、「くろやなぎ」やで。最速151キロの快速球に多彩な変化球交え、49.2回で60奪三振10四死球。東海大会V2に貢献しました。しかもこれで腰を痛めていたということなので、本調子であればどのような成績を残せるのか、楽しみです。細江泰斗は中山礼都のあと新チームで1番ショートを務め、打率.522を記録しました。
県立岐阜商業
昨年の甲子園交流試合も経験した野崎慎裕、松野匠馬の左右の2枚看板。野崎は144キロ、松野は148キロまで球速が上がったそうです。この2人を含めて140キロ超の投手が4人いるそうで、選手層の厚さは今年も健在。さすがの鍛治舎監督。野手の注目は高木翔斗。186cm/90kgと大型で、打撃も肩も素晴らしい今年の高校生No.1捕手です。
敦賀気比
大島正樹は1年からセンターのレギュラー。決して大柄ではなく、俊足巧打タイプと思っていましたが、新チームでは4番を任されていて、憧れの選手は吉田正尚だそうです。打率.412でチームトップの15打点をあげ、なんと投手も務めました。左腕エースの竹松明良は40.2回で42奪三振。新2年生の上加世田頼希は中学時代から注目の投手で、竹松と並んで既にエース格の活躍を見せています。将来が楽しみな投手です。
上田西
センターを守る笹原操希は新チームでは1番打っていますが、以前は4番も打っていた強打者。12試合で5本の三塁打を放つなど長打力とスピードを兼ね備えています。ショートの柳澤樹は打率.615を記録。エース左腕の山口謙作は55回55奪三振。球速は140キロに満たないですがこれだけの三振を奪えるのはセンスの良さを感じさせます。
いかがでしたでしょうか。
開幕まであと1か月ぐらいあるだろうと思っていたら、組み合わせ抽選会がまさにこの記事を上げんとしている日の15時から行われるということで、世間が騒ぎ出す前に前編だけでもアップしようと思って急ぎ仕上げました。後編も準備中ですのでお楽しみに。
それでは次回の投稿でお会いしましょう!