旅に出たい。
状況を変えたければ旅に出よう。それも遠ければなおよし。
スピリチュアルなことで言うと強引にでも環境を変えると、運気が変わってうまくいかなかったものがスムーズに動き出すことがあると言う。
私の場合、だいたい半年から一年のスパンで日本を出て、旅に出たくなる衝動にかられる。いつもそんなバイオリズムだ。つまりそのスパンで私は日常でキャパオーバーになりがちな傾向にある。
水面で空気を求めてパクパクしている金魚のように。
なんとも短いスパンである。
そもそも私の旅好き、日本を逃亡したくなるのはきっと父の影響である。いや、影響と言うと語弊がある。父のおかげであると言う方が正解だ。
リタイアしてから特に、父の日本逃亡癖は更に激しい(笑)
父は昔から休みが取れれば子供の時、中学の時、高校の時、どこかしらいろんなところに連れて行ってくれた。それも海外に。今考えると本当に感謝しかない。私に同じことができるかと言われるとわからない。
成長過程の多感な時期にいろんな国に行ったことはかなりの私の人生に影響を与えた。高校を卒業してすぐ日本を出て留学にしたいと言い出したことも、ある意味自分の中では自然なことだったのだが、毎度、毎度、色んな人にそんな早い時期から自我がはっきりしていたのかと驚かれる。
だから、どうしても昔から海外にいく機会の方が多かったからか、国内で同じ金額を旅費に払うのであれば、「海外に行く」と言う選択肢になりがちで、そのほうが私には、ストレス解消に近い感覚という感じなのである。
しかも、あまり人が行かなそうなところとか、何か行ってみたい!と理由になるものがあるようなところ。
例えば、今まで私が行ったところで言うとアメリカのセントルイス、カナダのハリファックス。ここは完全に誰に話しても一発で分かってもらえない都市である。
セントルイスに至っては、ミシシッピ川の麓にあるステンレスの巨大なアーチ「ゲートウェイアーチ」をどうしても観たい!と言うそれだけの理由。カナダ在住の時に行ったのだが、カナダ人からしてもなんでそんなところに行きたがるんだろうこの日本の子は。と思っていたに違いない。
ハリファックスに関しても、タイタニックの沈没したところからの最短都市で、カナダ最東端でこんなところにいる日本人は少ないだろうから、英語を学ぶにはもってこいの環境だ。と思ったただそれだけ。
でも私にはそう言う何気ない理由での自分だけのこだわり旅をすることが、自分の中で他の人とは違う見方ができると思っているし、オンリーワンな旅になるのではないかと思う。
だからなるべくなら、暮らすように旅をするのが理想で、ツアーも団体で動くよりは、自分なりに自由な旅をしたい。
今も私のバイオリズムは、絶賛逃亡希望中。
次はアデレード、メルボルン、オタワ、モルディブ、ベネチア、南アフリカの喜望峰。
もちろん、将来的に沈むかもしれないとか、アフリカ最南端だからとか、ここでモノクロで写真を撮りたいとかそんな理由で。