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合気道 お稽古録 023、024
今回は、2回分のお稽古をまとめて記録。
まず、023。
この日のお稽古は、指導員Nさんにお世話になる。
呼吸や体操を丁寧に終えて、正面討ちの捌きから技に入る稽古が多めだった。
一教、二教、三教、四教と技が進む中、二教の裏から三教、四教の記憶がおぼろ。
8分の5の技が、覚えきれていない。
「まぁ、普段一教やることがほとんどだしなぁ」と心の中でちょっとだけ言い訳。
先輩方がわからない技を丁寧に教えてくださるので、何回も教えていただく。
年長者や熟達者の「胸を借りるような気持ちで」という表現を使う時があるけれど、合気道の時間・空間は、まさに「胸を借りまくっている」状況。
教えを乞うにしても、実際に体術として教わるわけだから、文字通り「胸を借りている」のである。
こんな環境、今世の中にどれほどあるのだろう、と以前先輩と話したことがあった。
本当に、そう感じる。
フィジカルにも、比喩的にも、胸を借りられる場のありがたさを、改めて噛み締めている。
続いて、024。
この日は多田先生にご指導いただく。
一通りの準備運動を終えて、まずは呼吸投げから。
その際、多田先生から「手のひらの窪みを使うように」とご指導をいただいた。
手刀の構えの時も、その流れで(多田先生は「放つように」とおっしゃる)「投げ」の時にも、手のひらを窪ませておく、と。
そうすることで、人間は自分の腕を螺旋に扱うようになる、とのことだった。
これを意識すると、直線的だった自分の体の動きが螺旋状になり、気の流れのようなものを感じた。
ほんのわずかな身体の使い方で、こんなにも変わるなんて。
師の技と気の錬りようは、想像も付かない。