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青の時間

田舎というのは場合によっては都会よりもうるさい。夜中に虫が絶えず鳴いていたりするから。そんなうるさい虫たちが夜明け前に一瞬だけ鳴き声を止める瞬間がある。一瞬だけ訪れる静寂。それが「青の時間」。

「レネットとミラベル/四つの冒険」監督・エリック・ロメール (1986)

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CSのザ・シネマでエリック・ロメールの特集をやっていて、いろいろ観てます。

なんだか夢のような映画が多いです。この場合の夢というのは人が眠っているときに見る夢のことです。このぼんやり微睡むような感覚がロメール映画の魅力です。

夢というのは目がさめる瞬間の、ほんの数秒間の脳が与える仕掛けという話があります。この「青の時間」こそは、まさに夢そのものなのかもしれません。

上の写真は、パンクした自転車のタイヤを修理している女性2人です。ロメールの手にかかると、なんだかそれすらも絵になってしまうから不思議です。

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