「わたしの宝石」 朱川湊人
朱川湊人による文字通りの珠玉の短編集。6編の物語の根底にあるのは「戦争」や「虐待」や「離婚」など非常に重いテーマもあるにもかかわらず、最後にはささやかな希望を残しているので、読後の印象はスッキリと爽やかです。
以下、印象に残った部分を。
「さみしいマフラー」
さみしさとは、命の影のようなものだと私は思っています。
「ポコタン・ザ・グレート」
誠を尽くす。
そう他の事情はどうだっていい。けれど誠を尽くさなければ、自分には何もなくなるのではないか。
ポコタン・ザ・グレートは、本当に勇気の出る話でした。オススメ。