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【フルーツ溶かしこみました?】


遂に夏本番って空気ですねぇ、
追い風に膨らんだシャツのボタンをひとつ外したい気分です。
焼酎バーテンダー コナンです。


さて、今回の記事は待望のアイツ。
以前 動画で説明したからいいかなー と思っていたのですが
記事に起こして欲しいとのことで
改めて 綴ってみようと思います。


【フラミンゴオレンジ】

良い意味で[焼酎っぽくない]と言われる事が多いですね、
なぜかと言うと、めちゃくちゃにフルーティだからなんです。

まるで桃やラフランス、ライチ。
リキュール?とも思わせる芋焼酎、

芋焼酎の大半は米とサツマイモで造りますが
【フラミンゴオレンジ】は芋100%
もちろん焼酎なので香料不使用。

なぜこんな香りになるのでしょうか


スペックはこちら↓

蔵:国分酒造
芋:サツママサリ
麹:白麹(全量芋麹)
酵母:鹿児島香り酵母一号
蒸留:減圧蒸留

ひとつづつひも解いていきましょう。

芋の品種 サツママサリには
柑橘系や花にも含まれるモノテルペンアルコールが多く検出されます
芋麹を使う焼酎だとさらにモノテルペンアルコール含有量は高くなります。

酵母は 以前鹿児島の他の蔵が使っていた鹿児島香り酵母一号
特許が切れて、ほかの蔵でも使えるようになったのです。

酵母菌は焼酎の香り造りのキーパーソンだと私は考えます、
糖を酵母菌が食べることで発生するのが
[アルコール][ガス][香り成分]

この酵母を用いることにより
一般的な芋焼酎と比べて
モノテルペンアルコールの量が10倍以上に増えたそうです
(細かく言うとシトロネロールとネロールが増えた)

とにかく この焼酎、情報が多い、
国分酒造さんのHPに成分表付きで詳しく書いているので
私が書くこと、あんまりないんよねー笑

てなわけで、トリビアをひとつ、
もともと【フラミンゴオレンジ】はこのような香りにするつもりはなかったんです、

鹿児島の焼酎蔵[小正醸造]の
白ワイン酵母を使用した【蔵の師魂 The Green】を飲んだ
国分酒造 杜氏の安田さんは「これ面白い 同じ傾向のやつ造ってみたい」
となったそうです、これが【フラミンゴオレンジ】の始まり。

実際に酵母を変えて仕込んだところ
酢酸イソアミル由来の青いバナナやミント感じるものが出来上がるはずだったのですが
なんと予想とは違い、とってもフルーティな焼酎が出来上がったのです。

きっと本日届いた国分酒造の新商品
【cool mint green】は当初 安田さんが造りたかった香りなんだと思います。


ちなみに
鹿児島の[田崎酒造]の【ぷぅ】と言う焼酎は
【フラミンゴオレンジ】の香りをイメージして造ったとか。

影響を受けあって 新しい商品が出ていく流れ、素敵ですね。


今回はこんな感じで、みんな大好き
【フラミンゴオレンジ】でした。

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