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「命の尊さ」

「命の尊さ」
僕は老人ホームで毎日利用者さんのお世話をしています。

利用者さんは高齢の方ばかりですからこの先そう長くはありません。今日元気で居ても明日は急に容態が変わり亡くなることもあります。日々こういう施設では死との隣り合わせで皆さん暮らしています。

最近天国に行った女性の利用者さんは僕の入れたコーヒーが好きで僕が居る日はあなたのコーヒーが一番美味しいわと言って来ます。こんなこと言われると嬉しいじゃないですか。

この女性の利用者さんはぬり絵がとても好きな人でした。ご家族の方が買って来た大人のぬり絵という風景とか花とかちょっと手の凝った素敵なぬり絵があるんです。それを丁寧に仕上げるんです。

でも、うちのユニットで1ヶ月コロナが蔓延して部屋から出れない状態が続きこの利用者さんはうつ状態になってしまいそれから食事も食べなくなって容態が次第に変わってしまいこの前亡くなってしまいました。

亡くなる直前も僕がお世話をしていたら何か話すのですが酸素を付けているし何を言っているのかよく聞き取れないけど口の動きはありがとうって言っているのが分かりました。穏やかで寝ているような表情で天国に行かれました。

このように施設では亡くなることが当たり前になっていますが、亡くなる日が近くなると部屋に入ると必ずではありませんが黒い影のようなものが見えることがあります。

きっとお迎えが来ているんだなぁと思っています。

死は悲しむことではないのです。

この身体から離れてまた向こうの世界へ戻って行かれたんでしょう。

人はいつか死んでしまいます。
つらいことや悲しいことがありますが神さまがくれたこの命を大切にして一日一日を楽しく過ごすことが大事なことではないでしょうか。

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