受賞のご報告と『つけびの村』『急に具合が悪くなる』のこと
専門書出版を中心とする106社でつくる社団法人・出版梓会(http://www.azusakai.or.jp/)がやっている「新聞社学芸文化賞」という賞をいただきました(京都大学学術出版会さんとの同時受賞でした)。
「最近おもしろいことをやっている出版社」と評価していただいての受賞だそうですが(汗)、「出版の新たな可能性を感じさせてくれる」本として、特に2019年末に刊行した『つけびの村――噂が5人を殺したのか?』と『急に具合が悪くなる』の2冊を評価していただきました。
(『つけびの村』高橋ユキ著)
ノンフィクションの担当記者が強く推した一冊(…)。これまで味わったことのない読後感でした(…)。18年にウェブサービス「note」にアップした6本の記事に、追加取材して加筆修正し、書き下ろした作品であり、そうした出版の経緯も新しいと思います。
(『急に具合が悪くなる』宮野真生子・磯野真穂 著)
病に、死に、直面しているからこそ、つむぎだされる言葉があり、対話があります。病や死の近くにいることによって、逆に旅立ちや別れでなく、「出会い」という言葉がクローズアップされていきます。(…)往復書簡の意義を感じさせる本だったと思います。(共に、共同通信文化部長 田村文さま評)
このたび弊社がこのような賞をいただけたのは、ひとえに皆様の絶大なるご支援の賜物と深く感謝しております。今後とも社員一同、誠心誠意ご期待にお応えできるよう尽力いたします。
今年も晶文社をよろしくお願いいたします。
追伸、現在、受賞4社(東京大学出版会、ゲンロン、京都大学学術出版会、晶文社)の書籍が出版クラブ(https://shuppan-club.jp/access)で展示されています。お近くにお立ち寄りの際は、ぜひとも足を運んでご覧ください。